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計画変更? [マローダー]

マロレンジャーのほうはというとサンドペーパーがけは終わりました。そこで困ったことが。このボディーはナチュラル仕上げにする予定でしたが、どうも木目が良くない。サイドはまあまあだが、センターがいけません。節のようなものが見えています。塗りつぶしはしたくないしどうしたものか。
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バックもやはりセンターピースが気になります。材がすっかり痩せてしまって亀裂がたくさん入っています。また、サイドと面が合わずデコボコです。とにかくバックは荒目のペーパーで削りなおします。これはまたサンダーを使うので作業は連休に入ってからだなあ。でもあんまり薄くするとメロディメーカーになってしまうのでいかがなものか。
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ボディの下地作り [マローダー]

いじりその2。ボディの下地作りに入ります。水性マーカーで移動するブリッジアンカーのセンターを決めておきます。今回は1センチ移動にしました。
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古いアンカーの穴を塞ぎます。ここはボディと同じ材で埋めるのが正しいやりかたですが、私は前オーナーにならってウッドパテで充填しました。だって面倒くさいから。もうやることは半分アメリカ人。しかし、ナチュラル仕上げをするのでこのままではまずいですよ。パテは後で削るので空間ができないように注意してたっぷり盛ります。
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後の作業を考えて、パテが硬化したら(半日放置)新しい穴を先に開けておきます。とりあえず10ミリの仮穴を開けました。
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いよいよ前オーナーが適当に塗ったニスを削り取ります。ここで私が持っている2種類の電動工具のうちのひとつ(もうひとつはハンドドリル)、オービタルサンダーが登場です。こいつは削りと磨きができるので本当に重宝しています。で、作業を始めるとニスが意外に厚く塗ってあるためサンドペーパーにすぐにだまができてうまく削れません。近所のホームセンターへ自転車を飛ばして少し荒めのペーパーを買ってきて作業再開。まあ、あっという間に荒削りは終わりました。明日は仕上げ削りだ。
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そうそう、私はマンション住まいです。このような作業はベランダでやるわけですが、狭いうえに、音は出せない、臭いは出せない、クズは出せないというきびしい環境です。同じような環境でギターをいじろうという方の参考にでもなれば幸いです。





ブリッジのアンカー抜き [マローダー]

いじりその1。まずはじめにブリッジを移動します。現在のサドルの位置から考えて最低8ミリは移動したいところです。私は素人なので特別な工具は持っていません。普通の日曜大工ができるくらいの工具だけで作業を行います。恥ずかしいのでプロの方はここから先は見ないで下さい。
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ブリッジのスタッドボルトを外します。径は5/16ですが幸いミリのピッチでしたので、写真上のように手持ちのナットを噛ませます。それをアンカーにねじ込んで。
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手持ちで一番でかいマイナスドライバーをそのナットに引っ掛けて四方八方からテコの原理でゆっくりと起こしていきます。すると簡単に外れ・・・・・・・・ないっ。びくともしないぞ。
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作戦変更。さっきのスタッドは外して、今度は5センチくらいのボルト(長ければ長い方が良い)をしっかりねじ込んで、頭を横からハンマーで軽くとんとん叩いていきます。四方から均等にあくまでも軽くね。私は絶対にごんごん力を入れて叩いていません(汗)。ちょっと緩んだところであとはボルトをプライヤーで挟んで引っこ抜きます。ボルトは曲がってしまうのでいらなくなったものを使ってください。
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はい、抜けました。
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抜けないと思ったらやはりパテで充填してありました。
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観察強制終了 [マローダー]

さすがに飽きてきました。今日で止めましょう。で、最後は残り全部見てみましょう。まずは電装関係。CTSのポットにオレンジドロップ。これはもう世界標準なのですね。CTSのポットは重くてあまり好きではないのですが。ちょっと半田付けが雑です。やり直し!
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ピックアップセレクターです。特にコメントなし。配線はやり直します。
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次にハードウエア。ブリッジはロングトラベルのナッシュビルブリッジ。通称ハーモニカです。実用的ですがちょっとかっこ悪いかな。
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これはギブソン純正品ですが、ベルリンの壁崩壊前の西ドイツ製。恐らくシャーラーのものです。よってスタッドボルトのピッチはミリです。
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テールピースはギブソン製のTP-6です。こいつが付くとぐっと高級感が出ますね。ファインチューナーはあまり使いません。弦の交換は穴を通さないのでとても楽です。このパーツは中古品が結構いい値段で取引されていますがアメリカにはデッドストックがたくさんあるようです。欲しい人はイーベイをチェック。
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以上のようにボディー以外はパーツもまずますで350ドルなら損はしていないようです。で、いじりの予定はまずネックの再セット、ブリッジ移動、配線やり直し、ボディー再塗装(ナチュラル仕上げ)といったところでしょうか。連休中にはなんとか完成させたいと思います。






マロレンジャーのピックアップ拝見 [マローダー]

ピックアップのレイアウトは本物と同じです。フロントのハムは2点支持だけど本物は3点支持のはず。どうなっているんだ?
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じゃん。こうなっていました。まず目に付くのが安っぽいリード線です。なんというか中国製パチもんギターのリード線みたいでこれがギブソン純正と言われると困ってしまいますね。ピックアップセレクターに行っている青のケーブルがぱつんぱつんに張って今にも切れそうですよ。
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フロントは黒のプラスチックハウジングに入ったピックアップ。実物は本当におもちゃっぽいです。
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これはマローダー、L6、チャレンジャーIIに採用されていたビルローレンスのエポキシ封印ハムバッカーです。裏をみると本物のようですね。デートは読みにくいですが1978年製です。ちゃんと3点支持でした。ピックガードに穴が開いていないことからピックガードは純正でもアフターマーケット品でもないようです。こんなステッカーが貼ってありますからショップにオーダーしたワンオフものでしょうか。
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リードピックアップはシングル(スタックハムとの情報あり、要調査)でやはりビルローレンスのものだと思います。これはマローダーにしか採用されていないので詳細は不明です。黒のプラスチックハウジングはとにかくおもちゃにしか見えません。裏にスタンプはありません。これと同じものはいまでも時々カラマズー工場放出品として40ドルくらいで売られています。(この黒いタイプはもともとアコギ用に開発されたものだそうです-2014年1月28日追記)
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何を目指していたんだ? [マローダー]

そろそろ退屈になってきましたね。いじり開始までもう少しお付き合い下さい。今日はキャビティーを見てみます。フロントのほうは機械彫りです。ここにはビルローレンス入魂のエポキシハム?が入ります。
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リアのほうはというと。これは凄い。ハムが収まるように素人ザクリが入れてあります。トリマーで手彫りしたらしく焦げまくっています。実際に付けたんでしょうか?こんな斜めのハムはモズライトだけに許された配置。まさか、クレイマーのようにハム一発にしたのか?
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コントロール部は前にも言ったけど本物とちょっと違う感じ。本物(79年以前)は、こんなアリの巣の観察水槽みたいではなく、幅は均等のようだけど。実物を見たことが無いからわかりません。
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これは最近イーベイで出た本物のマローダーのボディ。こいつもやっぱりリアピックアップはハムに換装されている。そのため弁当箱ザクリが痛々しい。あのシングルピックアップはそんなにだめなのか?
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明日はいよいよお待ちかねの電装パーツ類の観察に移ります。乞ご期待。


このボディーは何者? [マローダー]

前後しますが、前のオーナーが苦労して取り付けたネックを外します。指板がフローティングタイプなのでスキマを目立たないように埋めてあります。
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パテで埋めましたね。表面はメイプルの付板が貼ってありました。本当はもっと埋めなければならないのだけれど、これ以上やるとネックが木ネジ4本で止められなくなる。結果、逆にブリッジが近すぎ。ぎりぎりでオクターブは合っていますが、約1センチくらいテールピース側に移動した方が良さそうです。セットに苦労したんだね。
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うわっ。ネックの仕込み角度の調整にドアの角から剥げたような薄い木片を噛ませてありました。
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これはちょっとまずいんでないか?厚さは4ミリ近くあるからちゃんとシムを作る必要があるな。
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ネックはこんな感じで装着されていました。この隙間で相当弦振動をロスしていたんだろうね。ぴったり付ければきっと鳴りは良くなると急に期待は高まるのでした。
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ところでネックポケットに現れたデートのスタンプ、なぜか製造年がないのですが、このスタンプの字体はギブソンのピックアップに押してあるスタンプに良く似ています。SONEXの経験から行くと韓国エピフォンあたりがこのボディの製作に深く関わっているような気がします。それから、このボディは恐らく未完成品で、塗装をされた形跡もないし(前オーナーが雑にニスを塗っただけ)、ストラップピンの穴もまだ開けられていませんでした。コンターがあれば81年か82年のネオマローダーのボディーの出来そこないと言えるんだが。カラマズー工場の放出品らしいのでGK-55として切り出されたもののか??結局これはという決め手が無く正体は迷宮入りとなりました。



少々凹んでます。 [マローダー]

マロレンジャーの観察はボディーへ。ちょっと見は結構いいんですが。
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ボディーの材はセンだと思うのですがどうなんでしょう?SONEXの樹脂ボディーしか知らないのでこれから勉強します。これ3ピースですね。
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ちょっと待て。なんだこりゃ!木目が変だぞ。
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ありゃ、くさびのように木片が一本打ち込んである。4ピースボディーだ。なんか不安になってきた。
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ピックガードを外したらこうなっていました。あれっ何これ??結構ちゃんとしたマローダー用のルーティングが。でも本物とはコントロールにいくところが少し違うし(本物は見たことはないのですが)、もちろんチャレンジャーとは全然違う。このボディーはコンターもないし、材も国産臭いし、パチもんのマローダーか!
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わけが分からん。もう少し良く見てみよう。






話が違うぞ。 [マローダー]

昨日のネック観察にはとんでもない間違いがありました。マロレンジャーは前オーナーによると台湾メーカーSAM'Sのネックのはずが、今日外してみるとEDENと焼印が押してあるではないですか。このEDENって言うメーカー知らなかったのでネットで検索してみるとぼろクソの評価じゃないですか。そして、このメーカーのホームページを見てびっくり。こんなに安いんですか?ギターのパーツって。しかも某有名メーカーのパーツをライセンス生産しているぞ。
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このネックがいつ頃のものか分からないですが、間違いなくメイプル1ピースで、最近言われているような貼りではありません。しかも、ネックの両サイドにはバーズアイがばっちり。とてもいいネックなんですが。これで50ドルくらいなんでしょうか??
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それでネックを外して愕然としております。ボディが酷い。前オーナーが無理にネックを装着した痕跡が次々と。えらいことになった。



マロレンジャーのネック拝見 [マローダー]

それではさっそくネックからみてみましょう。まだ、使われた形跡がありません。新品ということです。FVタイプのメイプルネックです。メーカーは台湾のSAM'Sです。このメーカーは最近よくオークションでみかけるすごいインレイのギターを作っているところですね。
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SAM'Sについてはいろいろな評価があるようですが、このネックは文句ないです。とてもスムーズで木目もきれいです。フレットもきっちり打ってありサイドの面も取れています。アメリカでは安価で良質なリプレイスネックとして有名です。これで100ドルもしませんからとてもお買い得。
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継がれたヘッドはきれいな模様になっています。トラスロッドカバーはエピフォンの3穴ですね。
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ヘッド裏はバーズアイとまではいかないもののいい模様が出ています。けっこう大きな打痕がありますが、ご愛嬌。こういうのは全然気になりません。ヘッドマシンはグローバー135の新品が付いていました。なんか儲けた気分。
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というわけで、ネックはいじりの必要なしという結論です。でも、このネックFVヘッドのボルトオンタイプですよね。マローダーとS-1以外にリプレイスできるとは思えないのですが。SAMさん何を考えているのか?



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