べっ甲ピック 番外編 [オーガニックピック]
この1ヵ月で都合6枚のべっ甲ピックを作成しました。
それ以前に作ったものも入れると、合計14枚!
これらはたった一枚の鱗甲から作ったものです。
材料とした鱗甲は小さな無人島で拾ったものです。
この平和で美しい島もよくみると太平洋戦争の痕跡があります。真ん中あたりの岩が露出しているところに、明らかに直線で窓状のものが見えますね。トーチカです。こんな小さな島にまで日本軍は手を加えていたとは驚きです。
まさしく、あの日あの島でべっ甲を拾った時のオヤジ。まだ還暦前でした。オイラってこんなに短足なの?
白い砂浜は潮間帯なのでまっさらです。ゴミが打ちあがるのはそれより上、もう少し内陸寄りになります。
当日の写真は撮り忘れましたが、極く稀にこういう感じで波打ち際に打ち上がっています。
(これは別の島で、アオウミガメの鱗甲を見つけたときの写真です)
最近はまったくビーチコーミングをしなくなったので、もう手持ちの材料はありません。
さて、大量のべっ甲ピックをどうするか?
基本的にこの国からは持ち出せないし、日本にも持ち込めないのです。
遵法意識の高い私は、真剣に悩みます。
そして、毎回、同じ結びになります。
「どうなったかはご想像にお任せします。」
本シリーズはこれにて終了します。
べっ甲ピック 2020-おまけ [オーガニックピック]
ピックが5枚出来上がったところで、材に半端が出ました。
分厚い部分なので使わなければもったいないです。
小さいサイズならもう1枚取れそうです。
でも、ここまで小さいとギターには向きません。俗に言うマンドリンピックです。
で、今回はマンドリンピックではなく、あくまでもギターピックにするために禁じ手を使いました。
変形ピックです。
市販のティアドロップの一部が欠損している形です。
あら不思議!小さなピックだという感覚がほとんどありません(ホントか?)。
指で摘んだ位置から先端まではレギュラーの大きさを維持しているからですね。
この形で形成しました。厚さは2ミリ以上あります。
こんな変形ピックです。笑うなら笑ってください。でも、私は最後の最後まで材料を無駄にしたくなかったのです。市販されている本べっ甲のマンドリンピックは恐らくほとんどが今回のピックと同様、余り材で作られているのだと思います。
仕上げはご覧のとおり、
いやあ、オイラ本当に腕上げたよ?
高級べっ甲ピック、本物!
(写真に小さな埃が写り込んでしまいました、相変わらず詰めが甘い!)
亀さんもこれで成仏しくれるといいな。合掌。