想像を膨らます [拾い画像]
昔々あるところにこんなSONEXがあったとさ。
このギターはDELUXEを改造したようです。リアピックアップが交換されています。そして、赤丸で囲んだところにミニトグルスイッチが2個増設されています。
これらはタップスイッチだろうと軽く流そうと思ったけれど、そう簡単な話では無さそうです。
というのもフロントはオリジナルのベルベットブリックのようですからリード線は単芯で、これに普通タップは付きません。もちろんピックアップそのものを改造するツワモノもいますから何とも言えませんが。
となると、リアのピックアップにスイッチが2個ついていることになります。
いったい何?ひとつはタッピング、もうひとつはコイルのシリーズ、パラレルの切り替え??
私のSONEXも似たようなスイッチがついています(赤丸右)。それで今回のギターが目に止まったわけです。私のギターの場合はフロントとリアそれぞれのタップスイッチです。
SONEXの本来のタップスイッチは1個でアウトプットジャックのところについています(赤丸左)。私のギターはここにフェイズスイッチを付けていましたが、現在はダミーです。
要するにはじめの画像のSONEXのスイッチは何のためについているのかわからないのです。
こういうのをあれこれ考えるのは、ボケ予防になります。マジで。
で、結局はダミーだったりして。
こういうのが一番困る [ネック]
つい最近、某オークションにイギリスから出品されたSONEX-180のSTANDARDです。
よく見るとピックアップが純正ではないなど、ちょっと気になるところがありますね。
しかし、マニア的に見るとこの個体はとてもヤバいんです。
1フレットにポジションマークがあるのです。指板はローズウッドなのにです。
ヘッド形状がでかヘッド(パドルヘッド)でグロス塗装(艶あり)というのもちょっと珍しい。
ここにポジションマークがあるのは1980年製のCUSTOMだけで指板はエボニーです。
普通のSTANDARDはこういう仕様です(すげーミント状態!)。
ネックのサイドを指板までしっかり塗装してあるのが1980年ローズ指板モデルの特徴ですから、今回の個体は1980年製のDELUXEかSTANDARDで間違いありません。
そこで、秘蔵の画像コレクションでSTANDARDのポジションマークを調べてみました。
サンプル62本中、1フレットにポジションマークがないのが61本、有りは0本、不明が1本という結果でした。
つまり、今回の個体が1フレットにポジションマークが確認できた唯一のものになります。
こういうのが出てくると困るんですよね。出品者はもちろん、このギターがそんな希少なものとは知らないんでしょうね。