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円高だから [SONEXムダ知識]

このところの円高は1ドル70円台で安定しているんで、やっぱりいろいろ仕入れるなら今しかない?

てなわけで、eBayウォッチを強化中です。落札した商品もぼちぼち届きはじめました。

まずはこれだ。日本じゃなかなかこういうものは手に入らないからね。
Dscn7678.jpg
SONEXのボディーとネックがひと組。もともと同じギターだったかどうかはわかりません。アメリカじゃこれはジャンクとは呼ばず、プロジェクトギターと云います。

ボディーは塗装を剥いで、下地を作った後、つや消し黒で下塗りされた状態です。
Dscn7680.jpg
軽くペーパーがけをすればすぐに塗装ができそうです。

このSONEXは改造されています。
Dscn7692.jpg
アウトプットジャックがサイドにあるんだよ。

ネックの方はというと、全面ストリップ状態です。
Dscn7695.jpg
ヘッドのロゴくらいは残しておいて欲しかったなあ(涙)。それにしても、SONEXのヘッドは相変わらずイビツですね。左右の形がかなり違う!

ナットが交換されていますね。
Dscn7697.jpg
樹脂のブランクから削り出したものです。なんとなく作業の途中のように見えますが・・・・

さてとこいつは1980年製なので12フレットのポジションマークはというと、ヤバっ!
Dscn7696.jpg
普通の間隔ですよ???

この前のやつと比べてみましょう。12フレットに注目。
Dscn7701.jpg
上は80年12月製、下が同じく7月製。ひょっとすると今回のはSTANDARDのネック???

せっかくだから、もうちょっと。
Dscn7706.jpg
どっちもどっちだ。ギブソンのギターなんだからもう少しちゃんと作れよな。

ヘッドの大きさがかなり違うね。
Dscn7704.jpg
SONEXを見ていると細かいところなんかどうでもいいや・・・・って気持ちになってくるよ。

トラスロッドカバーの下は塗装に関する情報の宝庫。ほらこいつも。
Dscn7699.jpg
このネックは、もともとSONEXの中でもレアカラーの青(エレクトリックブルーというちょっとメタリックっぽい青)だったんだね!その色で80年製となるとやはりSTANDARDの可能性が高いな。

そんじゃ、ボディーのほうも、もともとどんな色だったかチェックしましょう。

マスキングテープの下が怪しいね。ほらっ!
Dscn7693.jpg
おーっと、白ですか?

いえいえ、よーく見ると、わずかですが白の上に赤と青の塗料の飛沫が確認できます。

結論、オリジナルは黒、その上に白、さらに青のフレーク、仕上げにクリヤーというのが正解です。ということは、このボディーとネックはやはり同じギターのものだったと考えてもよさそうです。


オヤジ的には、これらで組んだギターの完成イメージはできているんですが、当分いじるつもりはありません。楽しみは後に取っておくタイプですから。
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SONEXのネックについて [SONEXムダ知識]

ちょうど手元に80年(Deluxe)と81年(Custom)のネックがあるので、今日はこれらを比較してみましょう。

って、マニアックなネタで、SONEXオーナー以外にはどうでもいいことでしょうね。

でも、ここはそういうブログですので。

82年を境に前期(80年から82年)をJAPANネック、後期(82年から83年)をUSAネックと勝手に呼んでいますが、同じJAPANネックでも年式、グレードによって微妙に違いがあるので要注意なんです。

まずはこちらをご覧ください。ちょっと見は同じようなものです。
compnecks.jpg
上が80年製、下が81年製。基本のスケール24+3/4インチ(実測62.2センチ)で共通ですがナットの幅がちょっと違っています。80年製は42ミリ、81年製は41.5ミリ、しかし、握った感じは81年製のほうが太い感じがします。

横から見ると。
compnecks2.jpg
ヘッドの角度は同じかな?分度器を当てると・・・・16度!

実は80年のDeluxeのネックの簡単な見分け方があるんです。よく見ると違うでしょう?
Dscn7506.jpg
答えは・・・12フレットのポジションマークの間隔が狭い、ポジションマークの材質が違う(不透明白色プラスチック)

それからもっと分りやすいのが、指板サイドの塗装。
Dscn7525.jpg
写真下のように80年製はサイドまで塗装されています(エボニーだけかもしれないのでもっと調べますね)。

これは単純に今回のサンプルだけの話かも知れませんが、ペグの位置が結構違っています。
Dscn7508.jpg
右の80年製のほうがトップ寄りです。

裏側から見るともっと分りやすいかな。
Dscn7516.jpg
こうやってよくよく見ると、同じテンプレートから切り出したとは思えないほど違っているなあ。

さて、ここでネック交換の場合、問題になる根元の方の違いを見てみましょう。

まず、ネックエンドの形が違うよね。
Dscn7520.jpg
22フレットからネックエンドまでのシェイプが全然違いますね。80年のほうは7ミリ、81年は5ミリとたった2ミリの差なのに80年製はコーナーが角ばっているのですごくボリュームがあるように見えますね。

一方、この部分の厚みは80年製のほうが薄く28.5ミリ、81年製は30ミリ。
Dscn7513.jpg
この厚みの違いは弦高や仕込み角度に影響するので交換時は要注意です。

ついでにこっちも見てみましょうか。角ばった80年製、丸みを帯びた81年製の違いがわかりますね。
Dscn7522.jpg
交換時にネックスクリューの穴はそのまま使えない可能性があるなあ。

そうそう、ネックエンドの例の穴はどちらにも開いていますね。
Dscn7524.jpg
実際この穴を何に使ったのか、本当のことを知っている方はいやっしゃいませんか?このネックは松本あたりの小さな町工場で作られたものだと思うんですが(Made in USAって刻印はあるけど)。

今日は2本のネックを比較してみました。ご覧の通り、微妙に違いがあることがお分かりかと思います。しかし、SONEXのネックポケットは驚くほどスカスカなのです。このおかげで、SONEX同士のネックの互換性には全く問題ありません。これは工作精度が低いというより、極めて合理的な発想といえるかもしれません。どこの工場に下請けに出しても大丈夫ってか??


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こんなやつが出てきた [SONEXムダ知識]

円高ですね。ついに1ドル78円台。

この機会にアメリカからギターを買おうかなんて、ちょっと思ったりして・・・でも、買わないよ。実際、そんな余裕ないもんね。

でもって、eBayでsonexを物色中にこんなものを見つけてしまった。
82dx.jpg

1982年製のGibson SONEX-180 Deluxe。日本製ネックを持つ最終型です。

しかし、関心のない人に熱く語っても仕方がないけど、こいつ激レアですよ!

なぜって?

1フレットにポジションマークがあるんです。このオヤジにして初めて見るタイプの個体です。

オヤジの推理では、USAネックに移行する時期の個体で、日本製のネックの供給が止まり、カラマズのGK-55のレフトオーバーを装着したのでは???と考えております。

実物を見てみたいなあ。特にボディーのネックポケットのザクリ部分。どうなっているのかなあ?

こうやって、あれこれ想いを巡らせるのもまた楽しいもんだけどね。


黄色(TVイエロー)が出てるぞ! [SONEXムダ知識]

すみませんね。また、マニア限定の話題で。

いつもの亜米利加のオークションサイトに黄色のSONEXが出ています。そう、カタログにない色。

こんなやつね。
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どう思う?これ。
yesonex1.jpg

とても完成度は高いし、しろうとの仕事には見えないね。
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オヤジの鑑定では、オリジナルの白に黄色をオーバーペイントしている個体だと思います。

ただし、そのペイントを誰がやったか?もともとSONEXはストックでもこういう塗り替えが頻繁に行われていたことはすでに判明している。黄色の目撃例も増えてきたし、ギブソンさんが塗ったのかも知れないよ。



このネックは何? [SONEXムダ知識]

eBayにSONEXのネックが出ている。
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ネックはちょくちょく出ているから特に気にもかけなかったのだが・・・


一応、目を通してみると・・・・こりゃやばい!
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ストック状態だ!まだ、穴ひとつ開いていない無垢ですよ!

このネック、一体どうなっているんだ?すでに81年でシリアルナンバーは打ってある。しかし、いくらなんでも組み立て前にシリアルを入れるとは思えないんだけど。ひょっとするとメーカーによる工場内再生品かも知れない。SECONDっていうスタンプが押されているやつがごく稀にあるんだ。

でもって、このネックの出品者はとても興味深い記載をしている。

原産国について

Manufactured in Japan / Engraved in the USA

やっぱ、SONEXのネックは日本製なんだな。私のSONEX研究もいよいよ核心に迫ってきたぞ!




TVイエロー? [SONEXムダ知識]

Ebayネタが続いているので、調子に乗って今日もいっちゃいましょう。

こんなのが出品されました(今ならイーベイのホームからSONEXで検索するとみれますよ)。
TVyellow.jpg
あれっ?TVイエローですよ。

実はこの色のSONEXを見たのはこれで2度目。さあ、これはリペイントなのでしょうか?出品者はこの件何も触れていません。まあ、それだけよくできた塗装なのでしょう。正体をあばくにはピックガードを外してみるのが一番なのですが。

私の判定ではこれはリペイントです。それではSONEXにTVイエローがないかと言えば、それはよくわからないのです。以前完全オリジナルというので黄色のやつを見たことがあるからです。

しかし、時々TVイエローと称してイーベイに出品されるSONEXはどうみても白が変色したもの。タバコのけむりの立ち込めるようなところに30年近く放置しておくとそうなるのです。


スリムネック? [SONEXムダ知識]

先日、こんなSONEXがイーベイに出ていました。ピックアップを交換したやつかな?
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特に興味もない人ならスルーするような地味なSONEX。しかし、自称SONEX鑑定士の私はこれを見て困ってしまいました。ちょっとヘッドを見てください。
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SONEXシリーズはすべてGGC(GibsonGuitarCompany))ロゴですから、あれっ?あれっ?です。

出品者の説明によると、これはネックが細いが81年製オリジナルのギブソンとのこと(ピックアップは交換)。レギュラーのネックはレスポールの59スタンダードのテンプレートを採用したらしく確かにぶっといです。これがいやでメーカーにスリムネック仕様をオーダーしたというのが真相です。あいにく私は本物のビンテージレスポールは触ったことがないので何とも言えません。要はこんな珍品が市場に流れると、ばったもんの扱いしか受けないだろうなということ。恐らく音もだいぶ違うはずです。実物を弾いてみたいなあ。

ネック仕込みのコツ [SONEXムダ知識]

SONEXのネックをもし外してしまうと。結構面倒なことになります。単純に組み上げるとネックが傾いてしまいます。下画像では左に傾いています(わかるかな?画像をクリックしてください)。いまどきのギターでは考えられないですが、SONEXは工作精度が極めて低く、ネックポケットもアバウト。他のギターではネックを取り付けてから弦を張るところ、SONEXはネックを固定する前に弦を張って調整する必要があります。この場合、調整用に張るのは1弦と6弦だけでいいです。ここでは写真に写るように糸を張っています。
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じゃーん。神聖なるボルトオン作業です。傾きが発生している場合、どのボルトを中心にして修正するか1本だけ仮止めして決めます(一番しっくりする穴を見つけます)。
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あとは弦がバランスよくフィンガーボードに乗っているか確認しながら、ネックをぐいっと押さえつけて少しずつボルトを締めていきます。対角線で締めこむのは常識ですね。
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どうですか?センターが出て、弦がフィンガーボードに正しく乗りました。さらにピックアップのポールにも正しく乗っています。SONEXはストックの状態でこれがずれている場合があり、そうなるとブリッジ移動の大工事になってしまいますね。
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もしSONEXをお持ちの方がいたら、ご自分のSONEXをよく見てください。1弦がフィンガーボードから落ちそうになっていませんか?弦がピックアップの上を正しく通っていますか?普通にずれているのがSONEXですのでご安心ください。


純正ケースに関するどうでもいい話 [SONEXムダ知識]

今日は本当にどうでもいいようなネタですみません。例のごとくEbayをみていてSONEX純正角ケースの内装には2通りあることに気がつきました。大抵はいわゆる枕が一本のやつです。今、うちにあるケース4個はみんなこれです。
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ところが、ときどき枕が2本のやつもあるのです。このタイプだと小さな小物入れも付いています。そういえば私の最初のSONEXのケースには小物入れがあったっけ。なかからアメリカのごみに混じってブーマーの弦やらローカルショップのピックやら動物の毛やらが出てきたのを覚えています。もう、ずいぶん前にヤフオクで売ってしまったけど。これは新発見?なのでホームページのほうにもアップしなければ。
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このところヤフオクにずっとSONEX CUSTOMが出品されていますね。とうとう5万円を切りました。これ間違いなく買いですよ。ケースも例の小物入れ付きだし。これでCUSTOM80のスリーピースネックだったら私が買うところです(写真で見る限り、残念ながらワンピースネック)。しかし、SONEXかわいそうなくらい苦戦していますね。いい感じにカスタマイズされているのに。。

SONEXは当分いじりの予定はないので、今、以前にいじったときの画像を整理しています。近日中に公開します。それから、フォトジェニJRはピックアップをがっつり下げました。これならなんとかがまんできるかな。
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