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ネックの修復-ペグ装着 [ギャラン]

まずはネックまわりから仕上げていきましょう。

昨年の今頃、苦労の末にネックを外して、こちらに持ち帰って、さらに苦労してペグを外したところで終わっていましたね。

そのヘッドは穴だらけになってしまったので埋め木をしました。
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とは言っても、でかくなった穴には割り箸を、ネジ穴塞ぎには爪楊枝をぶち込んだだけ。材質は無視です。ぶっちゃけ、このネックの材はナトーかメンクランだし。でも、割り箸ではさすがに柔らか過ぎでネジが踏ん張りません。

最後にペイント系のマーカーでタッチアップして一丁あがり!
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オリジナルのペグは分解整備しておきました。少し動作の硬いものがあります。
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もはやステージで使うギターではないので多少の狂いは関係ありません。

それより取り付けビス(ゴールドで丸頭の小さなモクネジ)を都合するのに苦労しました。もちろんギターパーツとしてこういう小物は存在します。しかし、原価を知っている人にはとても許されないような高額で売られています。そこで帰国中に金物の卸屋さんまで行って探しました。使えそうなものはありましたが、なにしろプロ相手なので100本単位とかでしか売ってくれないってさ。
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結局、このネジ12本のためだけに中国製の安いクルーソンペグを1セット買いました。それでもスペアパーツのネジ単体より安かった!

ところがです。左がオリジナル、右が今回入手したネジ。
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おいおいっ!中華製はナベ頭のタップネジじゃないか!

気に入らん!でもってレジェンドのストラトのモクネジとトレードすることに。
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こいつならナベ頭(右のほう)に換えても気にならないよね??

でもって、まずレジェンドから6本ゲット。それにプラスして、道具箱にたまたまSCUD社のロトマチックペグ用取り付けネジが6本あったので無事12本の金ネジを確保できました。

なんだかんだで装着完了!
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私の性格は細かいのかアバウトなのか、時々自分でも良く分からなくなります。問題にすべきは動作の硬いペグであって、モクネジの頭の形じゃないと思うんですけど。

この調子では先が思いやられますね。


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LPレストア計画 イントロダクション [ギャラン]

休暇帰国中に一通りの補修用パーツを準備したのでいよいよギャランのレスポールを組み立てます。なるべくオリジナルの状態を再現することを優先する方針です。このギターはいわゆる古道具であって、ジャパンビンテージなどと呼ばれているものとは関係ありません。それでもマニアの方なら、かなり食いついてくるような珍しいものだと思います。

その前に現状をまずご覧ください。

抜け殻になっております。
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金属部品がことごとく腐っていてこの状態にするだけで苦難の連続でした。でも、それ以上にこのレアな個体を昔の姿でもう一度鳴らしてみたい欲求が勝っていました。

テールピースは完全に固着しているので外すのを断念しました。
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この時代は独自パーツが多いので壊れると面倒なことになります。このテールピースもメッキ内部で爆裂しており崩壊寸前です。同じ理由でブリッジのアンカーを抜くのも止めました。


レストア作業は年内完了くらいを考えています。

これから順次、撮り貯めた下準備画像と併せて作業の様子をアップしますので興味のある方はぜひお付き合いください。新発見がいろいろありましたので・・・


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折れたペグ取り付けネジを外す [ギャラン]

夏に帰国した際、いじり素材を仕入れて郵便局から小包として発送しました。船便にしたためまだ到着していません。安いのにはそれなりの理由があります(笑)。当地まで3ヶ月くらいかかるのが普通なので特別遅れているというわけではありません。辛抱辛抱。

ということで今はスーツケースで先に運んだネックの調整くらいしかすることがありません。

前に錆び錆びのペグを取り外したギャランレスポールのヘッドにはまだ折れたモクネジが残ったままです。今回はこれを取り出してみましょう。
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このギャランは資料的な価値があるのでオリジナル重視のレストアを行います。部品交換も最低限にしたいと思っています。

さて、問題のネジは外から見えるものから穴の奥深くで折れているものまでいろいろあります。
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12本中9本が折れるという悲惨な事態となっております。

今回の作業に必要な工具はこれだけ。すべてダイソーで揃います。
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ミニドリルは2ミリと2.5ミリがセットで100円!「精密ハンドドリル」という商品名です。

まずミニドリルで折れたネジの両脇に穴を開けます。
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細いほうで先に下穴を開けたほうが狙い通りに穴を開けることができます。

こんな感じで穴が開きました。
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ここにミニラジオペンチを差し込んでネジをしっかりと掴みます。
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虫歯を抜く要領?で横に揺さぶりをかけて・・・

はいっ!無事に抜けてきました。
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ネジを抜いた穴は結構大きいです。これは詰め木で塞ぎます。
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穴を開ける時に木屑が出てきます。
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これはこれで集めておきます。でも、錆が混じって赤いので使わないほうがいいかも。で、よく見るとこのネックはそもそもマホガニーではないですね。安い南洋材のメンクランかなあ?

ポジションマークの周りに隙間ができているので木屑で充填しようと思っています。
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このギターはブロックインレイですが元々は角の丸いポジションマークを入れるように削られていますね。なんていう小さな発見がジャンクギターいじりの楽しみでもあります。

この1本を引き抜くのに約15分かかったので、全部抜くにはさらに2時間かかる計算です。いやーあ、参ったね。



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取付ビスが回らなくなったペグを外す [ギャラン]

巷ではジャパンビンテージとも呼ばれる?ギャラン・レスポールのペグを外しました。ネジが錆びて固着してしまったやつです。

今日のネタに行く前にまず大笑いをしてください。

これはギャラン発売当時の雑誌広告らしいです。
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落書きみたいなのもすべて広告です。エレキに強い君に挑戦する!って言われてもねえ・・・・

さて、去年こちらで買ったドレメルがあるので今回はこれを使います(初仕事!)。
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ビットは研削砥石です。

モクネジの丸頭を低速でゆっくりと削りました。
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なるべく余計なところを削らないように注意しながら・・・

完全に頭が無くなったところです。
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ペグはこのようにパカッと外すことができます。
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ヘッド側に残ったネジはプライヤで挟んで回しました。
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無事に抜けたのは1本だけで他は全部折れてしまいました。

外したペグの本体はこんな感じで激しく腐蝕していました。
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ペグは油漬けにして緩めてから分解清掃しました。
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とりあえずサルベージは成功です。さすがMade in Japan。ギヤの精度は良さそうです!

でもねえ、今回はペグが外れただけです。ヘッドの中に9個も残っている折れたビスの先をどうするのかという新たな難題を抱えてしまいました。ふーーうっ。




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泥沼から抜け出せたのか? [ギャラン]

今週はずっとギャランレスポールで手こずっていましたが例のモクネジはどうなったのでしょうか??

まず、あこがれのネジザウラスをネットショップで購入しました。カッコいいです!
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ネット最安値と思われるやつですが、近所のホームセンターのほうが安かったのにはがっかりです。

で、さっそくネジを挟んでみました。これはちょっとキビシイです。咬むことは咬みますが、おそらくこのまま回すとネジザウラスの歯を痛めてしまいます。しかも、ネジが回らない可能性大です。
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結局、この方法は失敗ということで痛い出費となりました。

次にダイソーでこんなものを買ってきました。
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ダイヤモンドカッターをセットしました。ルーター用ですが普通のドリルでも使えます。
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始めにモクネジの頭に1本溝を切りました。
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マイナスドライバーでトライしましたが、まったく回らず。これ以上やるとドライバーの先が曲がるというところで止めました。
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さらにもう1本溝を十字に切ってプラスドライバー(電動)で回してみるも、折れたエクストラクターの先が入ったままなので深く入らず空回りするだけ。
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ついに最後の手段に出ることにしました。ネックプレートを切断して外しました。ダイソーのダイヤモンドカッターは十分使えます!
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後はバイスプライヤーで簡単に回すことができました。
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はいっ、ネジは無事に抜くことができました。ネックも外れました。
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結局のところ、ネジザウラスもエクストラクターを必要ありませんでした。今回、私はドリルを新しく買いましたが、もしドリルを持っていれば数百円の出費でネックを外すことができたでしょう。

しかし、貴重なネックプレートを切ってしまいましたが、このプレートは単体ではなかなか手に入らないんですよね。さあどうする??

















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オヤジ泥沼にはまる [ギャラン]

ギャランレスポールのネックが外れない問題、泥沼化しています。

モクネジのアタマがナメたのはボディー木部でネジが腐食して膠着してしまったのを無理やり回したからです。

そこでまずネット最安値のエクストラクターを購入しました。700円くらいで買えますが完全に中華仕様。
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うまくいけば下穴は要らないのではと思い、まず、一番細いビットをダイソーの樹脂ハンマーで打ち込んでみました。
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で、ハンドルをつけて回してみるもまったく食い付きません。

結局、この作戦は諦めて、ホームセンターへ行って電動ドライバードリルを新規購入。ビットセットと合わせて出費は4000円を超えてしまった。もしドリルが使えるなら方法はまだいろいろあったのに・・・

さすが新品ドリル、下穴は上手く開きました。
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手回しでビットを逆回転させるもやはりしっかり食い付きません。
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せっかくドリルがあることだしということでドリルで回してみると・・・うっ食いついた!!!と思う間も無くビットが折れてしまいました。
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考えてみればこうなるのは分っていたよな、、、なんてこった・・・・
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冷静なってみると私は今、最悪の状況に陥っています。

次はいよいよネジザウラスの出番か。またまた出費だ・・・・・・




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中空レスポール [ギャラン]

ちょっと前までオイラ好みのB級ジャンパンオールドがたくさんオークションに出ていました。

毎日ウォッチして、何本かはだめもとで入札したりして楽しみました。

その中で一本だけ落札できたものがあります。

それがこれです。
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んっ?なんだこりゃ??

ふたこぶペグだしギブソンかな??
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あれまっ!ギャラン!!
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こんなのあったらいいな仕様、なんとシルバートップにオールゴールドパーツ!
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ボディーは日本が世界に誇るベニヤ板+中空トップのいわゆるソリアコ構造。大正琴のような生鳴りは健在!!

バックは風雪に耐え抜いた深いヒビが・・・ポリ塗装なのでラッカーのように細かいひびにはならないのだ。
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そしてもちろんボルトオン。

しかし、困った。本当に困った。ネックが外れない。
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モクネジが一本ひどく錆びて内部で腐食、アタマは舐めてしまいドライバーも使えません。

いろいろやったけどダメ(留守宅に工具らしい工具は何も無い)。実は古いボルトオンギターではよくあることなんです。そういう時は無理に外さないことにしています。力いっぱいネジを回すと大抵の場合、中でネジが折れてもっと面倒なことになるので・・・

でもこのギターはネックが外れないと任地に持って帰れないんです。

仕方が無いので、手回しのネジ外し工具(逆ネジのドリルビット)を購入しました。

うまくいくかどうかわかりませんが、次回はその様子を報告しますね。やれやれ。






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