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ついでに赤いSONEXも [SONEXムダ知識]


これまで考察してきた青だけの問題ではなく、SONEXには、実は赤にもプレーンとメタリックが存在するのです。

これがプレーン赤。
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標準仕様でこういう赤の個体があるんです。塗り替え個体と似ているから要注意です。

プレーン赤は厚めのポリ塗装です。
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そして、こちらがキャンディーアップル・レッド(赤メタ)。日本だけのものかと思っていたら、アメリカ人もリンゴ飴が好らしいですよ。
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SONEXで赤といえばこちらが一般的です。

キャンディー塗装は薄いラッカーです。ひびが入り、ひどくなるとこのように剥離してきます。弾き込んだというよりは風化したと言ったほうがぴったりですね。
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もしかするとフレークは入っていないかも??

と始めてはみたものの、もう色の話題は止めておきます。

ネット上の拾い画像では何も結論が出ないし、そもそも、こんな安ギターの塗色なんて、マニア以外は誰も関心ないって(笑)。

SONEXはシルバーがグリーンやゴールドに変わるという怪現象も多々発生しており、これは重要な研究テーマではありますが・・・



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ペルハムブルーはどれだ? [SONEXムダ知識]

青いSONEXの画像をいろいろ調べたけど・・・・

ペルハムブルーなんていう微妙な色は、なんだか良く分からないというのが本当のところです。

この写真をご覧ください。
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ギターの表側ではかなり緑がかっているのでペルハムブルーだと思ったんですが、ネックプレート下の元色が随分と明るいブルーですね。

それではこちらの個体は?普通の青メタより濃い目です。
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上の個体のネック裏の画像があります。
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あれっ?やはり金属光沢が・・・変色した青メタ??

うーん、やはり、こういう色は変色した青メタと考えるのが妥当なのかなあ。
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こちらもね。普通の青メタではないのは確かなのだが・・・・
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あー、もう、全く分かりません。

青メタも、環境によってはトップコートが変色することがあるということなんだろうか。昔はこういう楽器の演奏環境とタバコの煙は切っても切れない関係にあったし、ヤニが溜まるとそのうち落ちなくなるんだよね。

しかし、ペルハムブルーとしか考えられないSONEXは確かに存在するのです。

「幻の青」とでもしておきましょう。

追記:
5月26日に記事の内容を一部削除・加筆しました。




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ペルハムブルーのSONEX [SONEXムダ知識]


ペルハムブルーというのはよく耳にしますが、その意味はよくわかりません。

Pelhamは何かしらの馬具が語源で、人名や地名にもなっているようです。
(本当はぺラムって発音するらしいですよ!)

それがギターの青とどう関係しているのか、誰かご存知ないですか?

色としては、これまた、どんな色と表現するのがとても難しい色です。

特に古いギターでは、退色や変色をして、もう、同じ色は二つと無いような渋い色になっています。言えることは、もともとは青かったということぐらいでしょうか。

で、秘蔵の画像ストックを探したところ、ありました。
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これぞ正しくペルハムブルーのSONEXです。

シリアルナンバーによると1982年2月に製造されています。
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しかし、よく観察してみると1980年式のネックが装着してあります。1982年にSONEXはモデルチェンジを行いますので、その過渡期にレフトオーバーパーツで組み立てたのかもしれません。

カタログには存在しない色なので個人オーダーか?ギブソンディーラーの特別仕様か?想像は膨らみます。
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光の加減でかなり緑に見えますね。
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いやはや、SONEXはもう卒業と思っていましたが、マニア心に火が付いてしまうようなレア個体があるんですね。

ちなみに、「チコちゃんに叱られる」で信号機の青はどうして緑なのに青というのか?というのを今テレビでやっていました。世界中で緑を青というのは日本人だけみたいなことを言っていますが、ペルハムブルーは誰が見たって緑なのにみんなブルーと呼んでいますよ。色の世界は深い。




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ペルハムブルーとは [SONEXムダ知識]


このブログのネタは時々テーマを決めてシリーズ化することがあります。

でも、尻切れトンボになっていることが実は多いんです。

今年になっては始めたSONEXとステッカーシリーズもいつの間にかフェードアウト。

ネタそのものはあるんですが、拾い画像主体ということでやはり公開には気を使いますし、最近はインスタに結構攻めているSONEXが出て来るようになったので、何も私が・・・

と言いつつ、今日はステッカーで集めた時の画像の中から気になったものを。

この個体です。
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んっ?どこにステッカーが?

はいっ!裏にあります。カナビスですね。
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裏に貼ったところを見ると何か後ろめたいことでも?

で、ここでは、その話題ではなく、このギターの色に注目していただきたいのです。

ギブソンギター愛好家の方ならもうお気づきと思いますが、なんとレアカラーのペルハムブルーなのです。

SONEXには、これまたレアカラーではありますが、青メタ(エレクトリックブルー)があったことはわりと知られています。
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こちらなら、時々見かけることがありますし、私自身、所有していました。実物はメタリック塗装なので、ちゃんとラメ(フレーク)が入っています。

ちなみに、時々こういうプレーンな青の個体も見かけます。
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しかし、残念ながら塗り替え個体です。これはこれでいい仕上がりですけどね。


次回はSONEXの青についてもう少し深掘りしてみます。




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エロスがまた出てきた!? [SONEXムダ知識]


ちょっと前のEbayにまたまたエロスのSONEXもどきが出ていました。
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出品地はイギリスです。

これまでもイギリスで何個体か発見例があるので、やはり、マツモクOEMの輸出限定モデルだったのでしょうね。
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イギリスではコルトのほうも複数見つかっているので、40年前はなんちゃってSONEXの激戦区だったんですね。

先週の「SONEXはセクシー」説を裏付けるような、バックショット!
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しかし、この出品者、わざと光と影を映りこませたのでしょうか??

こういうアート写真はオークションには使わないのがお約束なのですが・・・・

いいねっ!




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おいおい、今頃出てくるか!? [SONEXムダ知識]


お恥ずかしい話で恐縮です。

なんとまさかの国産SONEXが存在したのですよ!マニア騒然の大スクープです!!


これが問題のギターです。
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ネックをバインディング付に換装したSONEXにしか見えませんが。

エロスorエロース
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1980年か1981年頃のマツモク製だそうです。この個体の発見場所から考えて、欧州向けの輸出専用ブランドだったのではないかと思います。

コピー度はそこそこ。
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ボディーは木製、マホガニーか?
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時代の闇に埋もれ、忘れ去られた珍ギターはまだまだあるんだねえ。


などと、当ブログのCORTのSONEXもどきの画像を見直してみると・・・・


あれっ??ちょっと待って、これ同じだぞ!!
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マツモクさん、複数のブランドでSONEXもどきを作っていたんですね。

現行品の、しかも安ギターをコピーするって、やってることの意味分からないんですけど。

あー、またひとつ、秘密を知ってしまった。


 



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スイッチを移す [SONEXムダ知識]

SONEXのカスタマイズで時々見られるのが、ピックアップセレクターの移動です。
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トグルスイッチをレスポールと同じ位置に移すわけですが、そう簡単な改造ではありません。もちろんピックガード上では新しい穴を開けるだけですが・・・

こちらの個体で見てみましょう(この塗色は銅メタリックというかカッパーというかものすごく目立つ色ですね!)。
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このようにボディー側はスイッチ・配線部分をザクらなければならないのです。SONEXのボディーは樹脂製なのでノミで手彫りするのはちょっと難しいかもしれません。経年劣化が始まった樹脂は柔軟性がなく割れやすいのです。

この個体は黄色の丸で囲んだところを加工してあります。
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絶縁テープでよく見えませんが、木工所のルーターできちんと加工したようですね。(話は違いますがこのSONEXにはよく分からない穴が2個開けてあります。何???)

いずれにしても、こんな面倒くさいことをするくらいなら中古のレスポール買ったほうがいいと思うのですが・・・

それをやっちゃう人が世の中結構いるんですよね。私のような好きものが。にやりっ。


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何コレSONEXを鑑定する2 [SONEXムダ知識]

今日の何コレです。
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電装からみてこれはDELUXEです。普通ならこれで鑑定終了!

ところがロッドカバーがSTANDARDなんです。んっ??
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エボニー指板に1フレットのポジションマークとくればこれはCUSTOM80のはずです。
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指板のサイドまで塗装されているのが80年製ネックのお約束。

ほら、やっぱり80年製です。
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しかし、ネックが交換された気配はありません。
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裏から見てもやはり交換された形跡はありませんね。
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ところが電装はまんまDELUXE。しかも、かなりきれいです。
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私がごく常識的な範囲でこの個体を鑑定すると、何者かによって改造がなされており、

1.ベースは1980年製のCUSTOM
2.それに他のDELUXEの電装をフル移植
3.最後にSTANDARDのトラスロッドカバーをEbayなどで入手し装着

こんなところでしょうか。

ただし、STANDARDは製造が少なくラインナップでは試作モデル的扱いだったような気がします。

従来、ベーシックのDELUXEの電装をアップグレードしたのがSTANDARDと考えられてきました。一方で使用材のアップグレード版としてのSTANDARDというのも企画されたのかもしれません。その両方がアップグレードされたのがCUSTOMということになります。

その意味からいくとこんな仕様が実在してもおかしくないのかな。悩ましいなあ(ちなみにこのロッドカバーをDELUXEにしただけで先週の何コレと同じ仕様になりますね!)。




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何コレSONEXを鑑定する [SONEXムダ知識]

この個体は何でしょうか?
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写真だけで判断すると1981年頃のDELUXEのようです。

ところが困ったことにネックが・・・
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1フレットにポジションマークがあります。シェイプとしては完全に1980年CUSTOMのネックです。

オーナーはフルオリジナルだと言っています(悪意の無い思い込みのことが多いんです)。

この仕様のDELUXEが存在することについてはいろいろな仮説を立てることができます。

でも、やはり実物を見ないことには・・・

こういうDELUXEが本当にあったのかも知れません。

だとしたら、マニア垂涎のお宝です。

つーか、今日のネタはマニア以外、何の話しているかわからないんじゃないの??



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マニアックですみません [SONEXムダ知識]

ネット上の拾い画像です。
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いつどうやって見つけたのかもはや記憶にありません。

このCDジャケット?のグラフィックスに使われているギター。

SONEXだよ!

楽曲聴いてないし何とも言えないけどタイトルの「スクリーミング」とSONEXが関連しているとなるとこれは相当期待できるね!

Screaming without eyes/Jose' Luis Diaz



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