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マニアックな話題 [製造時期]

SONEXマニア以外にはどうでもいい話題です。

昨日ヤフオクで82年製SONEX DELUXEのオークションが終了しました。一応、落札されたようなのでちょっとネタにさせていただきます。

SONEXのDELUXEは1982年にモデルチェンジがあります。

はじめはこんな感じでした。私がDX Japanと呼んでいる、このタイプは3月頃で生産が終わります。
82dxjp.jpg
この時代はヘッドがグロスフィニッシュになっていることに注目!

そして、6月頃にレアなSONEXロゴを頂く、DX USAが登場します。ペグボタンはまだシャーラータイプですね。
sonexusa.jpg
このタイプは6月から7月のほんの1ヶ月しか製造されていません(恐らくの話だよ)。

その後はもともとのGGCロゴに戻ります。そして、ペグやロッドカバーなど、画像のものがDX USAタイプの標準的な仕様になります。カタログにも記載がありませんが、ネックはマホ1ピースからメイプル3ピースに変更されているんですよ。
usa82.jpg

そこで、今日のお題は何かと言うと、ヤフオクに出ていたSONEXはとっても興味深い個体なのです。まさに過渡期に製造された1本としか言いようのない、不思議な個体です。SONEXロゴがまず目に付きますが、裏にボリュートがないので間違いなくUSAタイプのネックです。これに旧型の3穴トラスロッドカバーが付いているのは何故?
82usasonex.jpg
画像を無断転載しました。オーナー様、ご迷惑はおかけしませんので、どうか、ロッドカバーを外してみてくれませんか?内部、ロッドのヘッドはどうなっていますか?ご一報いただけたら、とてもうれしいのですが・・・・

私のSONEX製造時期に関する調査は、データがついに299本分となりました。300本になりましたら、お約束どおり集計して公開します。ホームページもたまには更新しなくちゃね。



いつまで続けようかなあ [製造時期]

今週末はいじりません。何故かというとおやじは病気だから。

昨日歯医者で麻酔を打ったところ気を失いかけました。今もふらついてまともに歩けません。どうも耳がおかしいのです。とりあえず明日病院に行くまで安静にしているしかありません。

こんなときは、データの整理でも、と思ったけど、数字をみると吐き気がしてやばいです。
Dscn4908.jpg
Ebayウォッチも随分データが溜まってきたので、最近はシリアルのダブりが多いことがわかってきました。要するに転売されているということです。日本のヤフオクや楽器店で売られているのも実はEbayで仕入れてたな、なんてことも手に取るように分るのです。まあ、私にとってそんなことはどうでもいいのです。

私が知りたいのはずばり、SONEXがいつからいつまで作られたかということ。いまのところこんな感じじゃ(画像クリックして拡大すると見えると思うけど)
production chart.jpg
赤が生産ピーク、緑のところは、まだ製造の事実がないところ。これが埋まったところで終わりにしたいんだけど。あるいは検体300個体が打ち止めかな。

ほんと昨日は生まれて初めて救急車かと思ったよ。今日はこの辺で。


SONEX CUSTOM問題を考える [製造時期]

SONEXのCUSTOMモデルはどう考えてもおかしい。SONEX研究の大きな障害でもある。

というわけで今回Ebayでこんなものも落札しました。
Dscn4669.jpg
よく目にするプレオーナーズマニュアルと云うやつです。フォルダーにSONEX誕生秘話、そして各モデルの写真とそのスペック(写真の裏面に記載)のカードが挟み込んであるやつです。この内容についてはネット上で読むことができるのでわざわざ買うこともなかったのです。

じゃあどうして買ったのか?
Dscn4671.jpg
これがどうしても見たかったのです。

もっと寄ってみましょう。
Dscn4674.jpg
これらは全て1981年に印刷されたものです。STANDARDはフォルダー本体のほうでは説明しているのに、カードは入っていません。さすがにそれはないでしょう。1981年にはもう絶版になっていましたから。ただし、STANDARDのカードというのも存在していて、これはさすがにレアでまったく出回っていませんね(何とか入手したいが。。。)

私の調査では、このマニュアルにあるメイプル3ピースネック仕様のCUSTOM は1980年にしか製造されておらず、同年末にはマホガニー1ピースネック仕様が登場しています。つまり、STANDARDモデルを絶版とし、これをそのままCUSTOMとして製造販売していたわけです。

これがSONEXの分類が混乱している原因です。つまりGIBSON社はすでに絶版になっているCUSTOM80モデル(By いじりオヤジ)をその後もカタログに堂々と載せていたわけです。本国アメリカでもこの事実に注目している人はほとんどいないようです。多くはネット上の情報をそのままコピペしているだけだということです。81年モデルの指板なんかエボニーじゃないことは一目でわかるでしょうにねえ。まったく。

まあ、どうでもいいか?こんなこと。

こうだったのか! [製造時期]

Ebayでは別件でこんなものも落札しました。
81pricelist.jpg

1981年のギブソンギターの価格表です。99セントでした。でも買ってみるもんです。
今回分かったことは、
その1.1981年4月の段階で販売されていたのはDELUXEとCUSTOMの2グレードのみ
その2.STANDARDはすでに絶版
その3.CUSTOMには普及版(マット仕上げ)と高級版(グロス仕上)があった!!
Dscn3935.jpg

その3は知りませんでした。CUSTOM白には仕上げの異なるタイプがあるんですね。STANDARDについては私の推理はだいたい当たっていたと思います。他の年式についてももっと知りたいなあ。

SONEXの製造時期(おしまい) [製造時期]

今日はCUSTOMです。サンプルは総数146個体に対して34個体、23パーセントです。CUSTOM全体としての製造時期は1980年4-6月から1982年1-3月という結果です。CUSTOMの仕様には謎の変遷があります。それを製造時期を調べることによってある程度の事情がみえてきました。

まずは初期のCUSTOM、私がCUSTOM80と呼んでいるものはネット上でスペックが紹介されている通りエボニー指板にスリーピースメイプル?のネックを装着します。これは1フレットにポジションマークがあるので容易に識別できます。このタイプは80年5月から10月の期間だけサンプリング(15個体)できました。この仕様がすぐに断絶したのはやはり生産コストでなかったかと考えています。この意味からCUSTOM80はコストパフォーマンスに長けていると言えるでしょう。
cm80.jpg

CUSTOMなのにローズ指板の個体、CUSTOM81は1980年10月には登場し、1982年1月までサンプリングできました。しかし、そのサンプルは81年1-3月に集中しています(15個体)。最後の1個体はSTANDARDの時と同じように生産終了後の訳アリ個体かもしれません。80モデルと81モデルは80年10月に生産がオーバーラップしています。
cm81.jpg

下のSONEXは1981年製CUSTOMです。でも、これは80年製のSTANDARDそのものです。両者にロッドカバーのモデル名以外の違いはありません。おそらくGIBSON社はこの件を公表していません。1980年末から81年初頭は全く同じものが別の価格で販売されていたことになるんです。
cm81orstd.jpg

どうもマニア以外には何の役にも立たないことを長々と書いてしまいました。この結果はサンプルをもう少し増やしてからホームページで公表します。

最後にこのシリーズを終えるにあたって、一般的な情報として以下にざっくりまとめます。
1.GIBSON SONEX-180シリーズは1980年から1983年まで製造された。
2.大部分はDELUXEモデル(約7割)で全期間に渡り製造された。
3.STANDARDとCUSTOMは1980年から1981年まで製造された(例外あり)。
4.ARTISTは1981年から1982年まで製造された。


SONEXの製造時期について(続き) [製造時期]

先週はDELUXEの製造時期について考察しました。今週はその他のSONEX軍団です。とはいうものの他はなかなか手強いです。

まずはもっともレアなARTISTからいきましょう。総サンプル数は2個体増えて146個体。うちARTISTモデルは5個体です。この私をしてシリアルが不明なものを含めてまだ1ケタしかみたことがありません。全体の製造時期は1981年7-9月から1982年7-9月のわずか1年間です。これは推測ですが、ARTISTは81年に断絶したSTANDARDのフォローで生産されたのかもしれません。

この集計作業を通じてARTISTにも2型あることが判明しました。ヘッドの裏にボリュートがあるタイプが1981年のみサンプリングされました。スリーピースネックなので初期のCUSTOMに近い感じです。
artjp.jpg

ボリュートがないタイプは82年の4-9月にみられました。これは生産ピークにあったDELUXEのUSAタイプに類似しています。セットネックということもありSONEXシリーズ中もっともGIBSONらしいモデルです。このボディーもやっぱりあの樹脂製なのでしょうか?
artusa.jpg

次はSTANDARDにしようかCUSTOMにしようか迷ってしまいます。私がSONEXについて調べてわかったことのひとつに、これらのモデルはある時期入れ替わってしまったということがあります。この件を説明するのはとても複雑で面倒です。
それではSTANDARDからいきましょう。1980年後期から81年前期の1年未満の極短い期間だけ製造されたようです。このモデルはシリアルナンバーがわかるのは2個体しかありませんでした。STANDARDの生産数はかなり少ないと考えられます。私がこれまで集めた300本以上のSONEX画像にもSTANDARDは15本程度しかありません。うち4個体は1980年製、1個体は81年製としてオークションに出品されています(シリアル非公開)。これでは製造時期を特定することは困難ですが、おそらく、1980年にSTANDARDとしてデビューして、その年のうちに生産が終了してしまったのだと考えられます。これをもっと正確に言うと81年からSTANDARDがCUSTOMになってしまったということです。つまり生産終了したのはCUSTOMのほうなのです(要調査)。このオリジナルのCUSTOMを私はCUSTOM80と呼んでSTANDARDが昇格したものとはっきり区別しています。また、今回シリアルの判明した1983年製として出荷された個体は工場内の在庫(ネック補修など)かなにか特別な事情のものと思われます。
std.jpg

なんか長文になってしまったのでCUSTOMについては明日改めて紹介します。

SONEX-180 DELUXEの製造時期 [製造時期]

GIBSON SONEX-180 DELUXEの製造時期について、調査結果の途中経過を報告します。調査個体は現在103本で全体144本に対して71.5%になりDELUXEの生産数が圧倒的に多いことが分かります。DELUXE全体で見ると1980年4-6月デビュー、1983年10-12月生産終了ということになります。なお、サンプルのほとんどがE-bayに出品されたもので一部私個人のコレクションも含まれます。

DELUXEは大きくJAPANタイプとUSAタイプに分けることができます(詳しくは当方のホームページ参照)。上が81年製JAPANタイプ、下が83年製USAタイプ。この違いはやはり製造時期にあるようです。JAPANタイプは1980年4-6月に生産が始まり、同年後半から翌年81年前半に生産ピークとなります。サンプリングの問題かもしれませんが81年10-12月に一度姿を消し、82年の前半まで生産が続きます。同年後半よりサンプリング不能になりました。一方、USAタイプは1982年4-6月に登場します。JAPANタイプと製造時期のオーバーラップはないようです。生産ピークは82年後半で、83年末でサンプリング不能になります。また、83年はすでにSONEXの他モデルは全て生産終了となっています。
dx81.jpg
dx83bell.jpg

DELUXE USAタイプにはSONEXロゴが見られます。このロゴはまだ断言できませんが、1982年製(USAタイプの初期ロット)のみに採用されたようです。
sonexlogo82.jpg

DELUXE USAタイプは2穴トラスロッドカバーとベルタイプのベグボタンですぐに識別できますが、実はシャーラータイプのペグボタンもかなり存在します。
83dx.jpg

データそのものは図表に加工して後日ホームページ上で公開します。また、他のモデルについては来週報告します。
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