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SONEXの製造時期について(続き) [製造時期]

先週はDELUXEの製造時期について考察しました。今週はその他のSONEX軍団です。とはいうものの他はなかなか手強いです。

まずはもっともレアなARTISTからいきましょう。総サンプル数は2個体増えて146個体。うちARTISTモデルは5個体です。この私をしてシリアルが不明なものを含めてまだ1ケタしかみたことがありません。全体の製造時期は1981年7-9月から1982年7-9月のわずか1年間です。これは推測ですが、ARTISTは81年に断絶したSTANDARDのフォローで生産されたのかもしれません。

この集計作業を通じてARTISTにも2型あることが判明しました。ヘッドの裏にボリュートがあるタイプが1981年のみサンプリングされました。スリーピースネックなので初期のCUSTOMに近い感じです。
artjp.jpg

ボリュートがないタイプは82年の4-9月にみられました。これは生産ピークにあったDELUXEのUSAタイプに類似しています。セットネックということもありSONEXシリーズ中もっともGIBSONらしいモデルです。このボディーもやっぱりあの樹脂製なのでしょうか?
artusa.jpg

次はSTANDARDにしようかCUSTOMにしようか迷ってしまいます。私がSONEXについて調べてわかったことのひとつに、これらのモデルはある時期入れ替わってしまったということがあります。この件を説明するのはとても複雑で面倒です。
それではSTANDARDからいきましょう。1980年後期から81年前期の1年未満の極短い期間だけ製造されたようです。このモデルはシリアルナンバーがわかるのは2個体しかありませんでした。STANDARDの生産数はかなり少ないと考えられます。私がこれまで集めた300本以上のSONEX画像にもSTANDARDは15本程度しかありません。うち4個体は1980年製、1個体は81年製としてオークションに出品されています(シリアル非公開)。これでは製造時期を特定することは困難ですが、おそらく、1980年にSTANDARDとしてデビューして、その年のうちに生産が終了してしまったのだと考えられます。これをもっと正確に言うと81年からSTANDARDがCUSTOMになってしまったということです。つまり生産終了したのはCUSTOMのほうなのです(要調査)。このオリジナルのCUSTOMを私はCUSTOM80と呼んでSTANDARDが昇格したものとはっきり区別しています。また、今回シリアルの判明した1983年製として出荷された個体は工場内の在庫(ネック補修など)かなにか特別な事情のものと思われます。
std.jpg

なんか長文になってしまったのでCUSTOMについては明日改めて紹介します。

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