べっ甲ピック 2020-1号 [オーガニックピック]
まず半完成していたティアドロップ型のピックから仕上げます。
このピックは横から見るとかなりのクサビ状になっていたので、三角おにぎり型は無理でした。
そこでもっぱら薄いところで弾くようにティアドロップ型としました。
私の場合、実際にギターで試し弾きをしながら形成していくので、途中で一度ミガキをかけました。それをしないとピックと弦の摩擦が大きくて具合が良く分からないからです。なので1枚だけピカピカしていたのです。
ざっくり作ったところで、型を起こしてみると歪な部分がわかるようになります。
右肩のところを少し修正したほうが格好良くなりますね。
仕上げはコンパウンドではなく、歯磨き粉で。基本べっ甲は柔らかい素材なので。
実戦用のピックならこれで十分です。
修正後に再度磨きをかけました。
バフはかけません。ジャージのような生地でやさしく磨いてお終い。
1号はこんな感じです。摘む部分で2.3ミリ、先端の弾く部分で1.1ミリもありますから、かなり分厚い感じです。弾き感、出音は極めてメローです。
天然べっ甲マジック。
光にかざすとこれがまたきれいなんですよねえ。ブチの重なり具合とか奥行きとかプラスチックのべっ甲じゃこうはいきません。
アオウミガメピックのようにクラックもありません。1号は検品合格です。