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環礁の国-最終回 [海外隠遁生活日記]

雲の上に遠く山並みが見えています。
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と思ったら大間違い。手前に小さな島が見えます。ということはここは海の上?

ズームで撮影しても、なんか幻想的で・・・
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雨陽気の夕方とはいえ熱帯の開放感を感じさせない風景です。

雨雲が重く立ち込めているので海と空の区別がつきません。島影もただの黒雲のようだし。
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ここは昔トラック諸島と呼ばれたところです。この静寂な海はかつて大日本帝国海軍連合艦隊の基地でした。旗艦船はあの戦艦武蔵です。

ここには総延長200キロにも及ぶ(本当だろうか?)丸く連なった礁があるので環礁と勘違いされますが、内部に島があるので正しくはバリアリーフです。まあ、それはそれとして、ここは環礁という言葉本来の意味にぴったり当てはまる地形ではあります。

ちょうど眼下に外縁のリーフが見えています。海中に天然の防護壁があるのですね。
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ところで、私はこの島に立ち寄るといつも不思議な気分になります。

飛行機はもう乗り慣れて普段は空中にいることさえ忘れてしまうのですが、ここに着陸するために急旋回して高度を下げていく時、何故かものすごく飛行機に乗っている自分を意識します。

・・・・それはとても小さな単座式の飛行機です。

海面がぐっと迫ってくると、上空にちょっと不恰好なドーントレスか何かの編隊が現れ、次々に急降下して私を襲ってきます。

海上には炎上するたくさんの船舶が見えます。無抵抗な民間の輸送船団でしょうか?

島の飛行場には補給されて一度も出動することなく撃破されていくおびただしい数のゼロ戦。

私は被弾したわけではないのですが、結局、海に墜落してしまいます。

この後、私の乗ったボーイング737は着陸してつんのめるような急制動するので突如現実に引き戻されます。

この不思議な感覚はここに来るたびに起こるのです。ここの海に未だに沈んでいる多くの英霊の御霊が私を呼んでいる??そういうのを信じない人には全くもって下らない話です。

私は理系です。どちらかというと科学的な思考回路だと思います。でも、この感覚は何度も体験しているので非科学的だと否定のしようがありません。恐らく何かで見た海戦シーンが私の脳裏に刷り込まれていて、ここに来るたびフラッシュバックするのだとは思いますが・・・


次回から通常の楽器ネタに戻りますね。





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