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環礁の国-続編 [海外隠遁生活日記]

環礁の国の首都を空から見ると・・・・
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さすがにこのあたりの幅は少し広くて建物もたくさんあります。でも、この写真に見えている細長い島が国土なんです。

環礁は自然の防波堤ですから内海は天然の良港になっています。
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たくさんの大型船舶が停泊しています。のどかな風景ですね。

しかし、このあたりの環礁は美しい環境に似つかない複雑で根深い矛盾を抱えています。ここで私が軽々しく論ずるような話題ではないですが、ちょっとだけ触れてみたいと思います。

この国は言わずと知れた太平洋戦争の舞台であります。そして戦後はアメリカの核実験場となり、その後はアメリカ本土から発射されたミサイルの迎撃訓練場となりました。

それではここにもともといた住民は??

この写真の島は一般人の立ち入れない現役の米軍施設です。
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こんな環礁にアメリカそのものの生活が持ち込まれています。

でも、同じ環礁内にはスラム化してしまった島があります。そういうところは報道されることがほとんどない(意図的に隠されている?)ため、その存在を知る人は極僅かでしょう。ビキニ環礁に帰島できない人たちが暮らしているということでテレビで観たことがありますが、被爆の後遺症などの話ばかりで彼らの生活についてはあまり触れられませんでした。

この環礁で生きるには米軍基地で働くしかないのです。結果、ここの賃金水準は首都以上となり、職を求めて多くの人が流入してきました。小さな島はいろいろな背景の人たちで過密状態となってしまいました。

私の今回の出張先に行くにはこの島に立ち寄らなければなりません。もちろん機外に出ることはできませんし、写真撮影も禁止です。

私は15年ほど前に隣の国で暮らしていました。ここに軍事施設があるおかげで、国際線はすべてナイトフライトでした。昼のフライトだと施設が見えてしまうからですね。でも、現在は昼に飛んでいますから軍事的な地位は低下しているのでしょう。

撮影禁止がどのタイミングで始まるのか分らないのでとりあえず一枚。
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マットな塗装がリアルな軍用機が駐機していますね。

これ以上の画像は公開しません。今後、米国に入国できなくなると困るので。



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