GGC-700 [レアギブソン]
今日取り上げるのはレアギブソンの中でもとりわけ珍しいGGC-700です。
私はたまたまSONEXに関心があるからこの珍ギターに出会いましたが、普通はお目にかかる機会がないと思います。ギブソン社はこのギターに関してはまったくプロモーションを打たなかったと聞いています。ネットで検索してもデタラメ情報ばかりです。世の中、知らないことを知っているように書く人たちが多いのでウンザリです(怒)。
まずはものを見てください。
まんまSONEXです。外見上は80年製スタンダードか81年製カスタムです。
ところがですね、裏を見てびっくりポンどす。
まさかのセットネック!
ヘッドはSONEXを完全コピー。トラスロッドカバーがかろうじてSONEXではないことを主張しています。
このThe Gibson Guitar Companyというロゴは私の知る限りSONEXとこのギターだけに使われているものです。このロゴの頭文字を取るとGGCでしょ?じゃあ、700は何?数の少なさからいって700本限定生産でしょうか?これはあくまでも私の想像ですから拡散しないでくださいね。
さて、外見はSONEXそのものですが、決定的な違いがあります。それは、このギターは木製だということです。SONEXが樹脂ボディーを採用していることはこのブログでも繰り返し説明してきましたよね。
SONEXが想像以上に優れたパフォーマーであることは認めざるを得ない、でもプラスティックのボルトオンギターなど考えられない保守的なギブソンギター愛好者をターゲットにしたギターなんでしょうね。その戦略は見事にコケました。このギターは1981年から1982年にかけてのわずか1年で姿を消すことになります。
その木製ボディーですが、ネット上ではマホガニーとか適当なことを言っている輩がいます。おいおい、そこのお兄さん、私が本当のことを教えてあげるよ!
これをご覧あれ!あのドブ漬け塗装の下にはこんな美しい木目が隠されているんだよ!
ウォルナットだよ。一説には同時期のThe Paul Standard のボディーを流用したとも言われています。しかし、ナチュラルを標準としたThe Paulよりきれいな杢の材が使われていますよ。なんともったいない話じゃありませんか。
このギターはだいぶ前にEbayで落札したものです。前のオーナーが塗装を剥ぎオイルフィニッシュしたものです。実はこのギターは電装系に問題があり音が出ませんでした。定年退職後にゆっくり整備しようとそのまま倉庫にしまっていました。そして火災で焼失。なので私はこのレアギターの音を聴いたことがないのです(涙)。
GGC-700のボディーがThe Paulであることは否定できません。しかし。ネックは違います。The Paulはウォルナット製です。GGCはおそらく同時期に製造されたSONEX Artistと共通のメイプル3ピースです(指板とフレットはかなり違います)。
ここにシリアルナンバーをばっちりさらしています。このギターは火災で焼け残った8本のギターに含まれている気がしてならないのです。その8本がどのギターでどういう状態なのかといったことはまったくわかりません。もし、解体業者さんがギターの存在に気づいてそれをサルベージしてくれたのなら・・・という儚い期待があります。GGC-700はかなり珍しいギターです。もしどこかで見かけることがあったらそのシリアルナンバーをチェックしていただけませんか?
私はもしこのギターがまだ現存しているのなら、せめて消息だけは知りたいと思っています。
私はたまたまSONEXに関心があるからこの珍ギターに出会いましたが、普通はお目にかかる機会がないと思います。ギブソン社はこのギターに関してはまったくプロモーションを打たなかったと聞いています。ネットで検索してもデタラメ情報ばかりです。世の中、知らないことを知っているように書く人たちが多いのでウンザリです(怒)。
まずはものを見てください。
まんまSONEXです。外見上は80年製スタンダードか81年製カスタムです。
ところがですね、裏を見てびっくりポンどす。
まさかのセットネック!
ヘッドはSONEXを完全コピー。トラスロッドカバーがかろうじてSONEXではないことを主張しています。
このThe Gibson Guitar Companyというロゴは私の知る限りSONEXとこのギターだけに使われているものです。このロゴの頭文字を取るとGGCでしょ?じゃあ、700は何?数の少なさからいって700本限定生産でしょうか?これはあくまでも私の想像ですから拡散しないでくださいね。
さて、外見はSONEXそのものですが、決定的な違いがあります。それは、このギターは木製だということです。SONEXが樹脂ボディーを採用していることはこのブログでも繰り返し説明してきましたよね。
SONEXが想像以上に優れたパフォーマーであることは認めざるを得ない、でもプラスティックのボルトオンギターなど考えられない保守的なギブソンギター愛好者をターゲットにしたギターなんでしょうね。その戦略は見事にコケました。このギターは1981年から1982年にかけてのわずか1年で姿を消すことになります。
その木製ボディーですが、ネット上ではマホガニーとか適当なことを言っている輩がいます。おいおい、そこのお兄さん、私が本当のことを教えてあげるよ!
これをご覧あれ!あのドブ漬け塗装の下にはこんな美しい木目が隠されているんだよ!
ウォルナットだよ。一説には同時期のThe Paul Standard のボディーを流用したとも言われています。しかし、ナチュラルを標準としたThe Paulよりきれいな杢の材が使われていますよ。なんともったいない話じゃありませんか。
このギターはだいぶ前にEbayで落札したものです。前のオーナーが塗装を剥ぎオイルフィニッシュしたものです。実はこのギターは電装系に問題があり音が出ませんでした。定年退職後にゆっくり整備しようとそのまま倉庫にしまっていました。そして火災で焼失。なので私はこのレアギターの音を聴いたことがないのです(涙)。
GGC-700のボディーがThe Paulであることは否定できません。しかし。ネックは違います。The Paulはウォルナット製です。GGCはおそらく同時期に製造されたSONEX Artistと共通のメイプル3ピースです(指板とフレットはかなり違います)。
ここにシリアルナンバーをばっちりさらしています。このギターは火災で焼け残った8本のギターに含まれている気がしてならないのです。その8本がどのギターでどういう状態なのかといったことはまったくわかりません。もし、解体業者さんがギターの存在に気づいてそれをサルベージしてくれたのなら・・・という儚い期待があります。GGC-700はかなり珍しいギターです。もしどこかで見かけることがあったらそのシリアルナンバーをチェックしていただけませんか?
私はもしこのギターがまだ現存しているのなら、せめて消息だけは知りたいと思っています。
2015-11-28 10:20
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