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クリスタルレジン [昆虫標本]

最近はプラスチック樹脂の進歩がヤバイ。オヤジも時代に乗り遅れないように使ってみることにしました。

クリスタルレジンっていう、エポキシ樹脂です。何をやっているのかは、だんだんわかってくるよ!

まずは必要なものをば準備。
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エポキシだから基本的にA液(樹脂本剤)とB液(硬化剤)があるんですが、これを重量比で5:2に正確に混ぜなければなりません。だから精密秤の無い人は作業できません。

最初に樹脂10グラムでやることにして、硬化剤をぴったし4グラム注いでトータル14グラム・・・コレ相当難しい。スポイトが要るね。
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ネコの毛やらほこりやらが入らないように細心の注意を払いながらよくかき混ぜます。この樹脂のすごいところは、ぜんぜん匂わないこと!家の中で作業しても平気です。
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ポリエステル樹脂と違うので、いきなり硬化が始まったりしません。それに超低粘度でさらさらです。気泡ができないようによーくかき混ぜて。

今回、モールドに使うタッパーに注ぎ込みます。この時も気泡ができないようにツツーっと。注ぎ終わったらホコリ除けに蓋をして戸棚の中に収容。うちはネコがいるので危ないからね。
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これにて、第1段階終了(午前7時)。この樹脂は硬化に大変時間がかかるので、一度始めるともう後戻りはできません。ひととおり作業が終わるのにこれから12時間は必要です。

最初の樹脂がだいぶ固まってきたところで、午後1時、作業再開です。

このなかのあるものが、今回、樹脂標本にする標本です。
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オーッ、ゴキブリ!?
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いえいえ、これはゴキブリではなく、ガムシです。よくゲンゴロウと間違えられる水棲昆虫です。
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知人がラオスで採集してきたものです。が、なんでオヤジがこんなことするのかっていう話はまた別の機会に。

さっそく、こいつを最初の樹脂の層の上に置きます。封印する前に脚や触覚をきれいに整えて・・・
Dscn6963.jpg
ピンセットや爪楊枝でつんつんしてやるんだけど、絶対にごみは落とさないように。

また、レジンを混合して身体の一部が空中に出ている状態までゆっくり流し込みます。泡とホコリに気をつけて、かなり集中が必要です。流し終えたらすぐに蓋をして、戸棚の中へ。これにて第二段階終了。次に取り出すのは6時間後。
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背中が出ているのが分るかな?全部沈めると浮き上がってきて失敗するそうです。層の境目は目立たなくなるはずなんだけど・・・

次の作業までギターをいじったり、家事を済ませたりして時間を調整。

さーて、午後8時。蓋を開けてみましょう。

あれっ?浮いちゃった?背中丸出しじゃん。
Dscn6969.jpg
結構浮いちゃったけども、身体が傾いたりしていないのでセーフ。身体の下半分(腹側)はもう硬化しているので修整効かないから。

で、今度は身体全体が十分浸るだけの樹脂を注いで第三段階は終了。例によって蓋をして戸棚に安置し、あとは完全硬化を待ちます。これには最低3日はかかるらしいです。
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12時間後の今朝、硬化具合をチェックしてみました。
Dscn6977.jpg
うまくいってるようだ。でもぜったい表面に触っちゃだめだよ。ぺたぺたしている筈だから。これは樹脂を混ぜるのに使った容器も取っておいて、硬化具合をモニターしてるから分るって寸法さ。

それにしても、すばらしい透明度だ。樹脂に完全に埋没しているようには見えないね。これが年月が経ってもほとんど変性しないというからすごいではないか。

来週末には完成といきたいところだが、大問題がある。これどうやって取り出したらいいの??





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コメント 2

サトリーズ

おいらは趣味で模型もやってる(やってた)が、
レジンは使ったことないんだよねえ。
スクラッチしないからなんだけど、でも試してみたいとは思うわ。
とはいえ、虫ですか!虫・・・
by サトリーズ (2011-06-19 17:38) 

tiyo

虫ですよ。しかも、これ現地では食用なんです。私はまだ食べたことは無いけど。
by tiyo (2011-06-19 22:36) 

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