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明けましておめでとうございます。 [ボディー構造]

明けましておめでとうございます。3年ぶりに自宅で正月を迎え、がっつりオトソをいただいております。
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今年も予測がつかない1年です。どれだけいじれるか見当もつきませんが、なにかの縁でここに立ち寄ってくださった皆様にどうでもいいようなディープなB級ギター情報を提供できるよう努めますのでよろしく。

というわけで、新春第一弾の企画は題して、「GIBSONの消し去りたい暗い過去、SONEXの正体見たり!?」
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昨年暮れに80年製GIBSON SONEX-180 DELUXEのボディーを4分割しました。本当、これやってみたかったんだ。やっと夢が叶いました。このためだけに何人もの諭吉さんとさよならしたので、今回の画像は勝手にパクらないでね。

縦方向の切断面ではわからなかったが、横断面をみてびっくり。こうか!こうなっていたんだ!!
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クローズアップにしてみますね。
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うおーーーーーーっ。これは、いわゆる建材ですよ。2x1の角材そのものじゃないですか。ホームセンターでも売っている北米産針葉樹の角材ですよ。これを横に並べて貼り付けて心材にしたのですね。もう言葉がありません。コストダウンといったって。。。。。。。でも、これ、ほんと嘘じゃなくて音響的には問題なしなのです。G社が社運をかけて研究開発したんですから。しかし、これがハイエンドのラインのギターと同じような音を出してしまったら、G社もSONEXは切るしかなかったんでしょうね。不幸なSONEX。。。
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表はすべて樹脂ですがエンドピンのところだけは木材です。なんてこともどうでもいいか。とにかくSONEXの正体を見てしまった今となって、まだよくわからないのが、どうやって心材を樹脂に封印したかということです。SONEXのマルチフォニックボディーというのは、例えればモナカのような構造です。皮がプラスチックで、アンコが2x1の角材を繋ぎ合わせた板。やっぱり金型があってそこに樹脂を半分くらい入れて、心材を浮かべて、また上から樹脂を流し込んで固めたのかなあ。

この角材について、80年製のこの個体はそうであったというだけで、もっといろいろ個体差があるようです。私が見た限りでは81年になると心材の材質はマホガニーなどに変わってきます。これは、工場で出る廃棄物である木っ端を継ぎ合わせたものだと思っています。

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サトリーズ

なるほど、こりゃ凄いギターだねえ( ̄。 ̄)ホーーォ。
上下2枚の金型で別々につくり張り合わせたか?
中央に木材を固定出来るようにして、合わせた金型に樹脂を流したか?
兎にも角にも不思議なギターだねえ。
by サトリーズ (2010-01-02 23:34) 

tiyo

これがトムソンなら笑い話で済むんだけど。
天下のギブソンがマジでやったのですから。。。。
樹脂の部分に接合した痕はないんです。
いったいどうやって作ったのか?

by tiyo (2010-01-03 11:28) 

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