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ネックが外れない! [ジャパンビンテージ2]

ネックは弦を張って最終チェック段階です。

指板は例によって椿油でトリートメント。
Dscn8296.jpg
調整前に比べてずいぶんスムーズなネックになったと思うけど。

作業は引き続き分解しての大掃除の予定でしたが・・・・
Dscn8302.jpg
ネックのジョイントスクリューががっつり錆び付いてビクともしません。

奥の2本はなんとか緩んだけど、手前の2本がまったくダメ。

とりあえず、ネックは後回しにして、ストラップピンを先に外そうとしたら・・・・

錆び付いたビスがポッキリ折れてしまいました。
Dscn8298.jpg
この穴の奥には折れたビスが残っています。やれやれ面倒なことになっちまった。

とにかく、今回ネックは無理に外さないことにしました。

こっちのスクリューが折れると笑い事では済まされなくなるんでね。

ところでこのギターは訳ありだと言いましたが、どんな訳があるのかというと。

これを見てください。
Dscn8304.jpg
ん??

なんじゃこれ?
Dscn8303.jpg
塗装がべろりと剥げています。

何が起こった??
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故意に剥いだ感じだけどレリック仕様でも無さそうだし。

さあ、どうしたものか。






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テールピース [ジャパンビンテージ2]

トムソンもブリッジは意外とまともでしたが、テールピースはどうなんでしょう?

はいっ、こんなのが付いています。
Dscn8348.jpg
ストップバー・テールピースってやつですね。

ギブソン(上)と並べてみると・・・かなり違います。
Dscn8349.jpg

もはやコピー品という感じではないですね。
Dscn8350.jpg
Dscn8353.jpg

スタッド間隔も違うので互換性はありません。
Dscn8352.jpg

四角いのがトムソン、丸いのがギブソン。
Dscn8359.jpg

このタイプのテールピースはトムソンのなかでも安いグレードに使われています。ジャパンビンテージらしくていいんじゃないの?パチモン臭くて。

スタッドボルト(上)も・・・・ただのボルトなので弦のテンションをアジャストできません!!
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ナイロンサドル [ジャパンビンテージ2]

このトムソンレスポールにはとても懐かしいブリッジが付いています。

ナイロンサドルのABR-1 TOMブリッジです。
Dscn8295.jpg
70年代前半はグレコもこれでしたね。当時はこんな樹脂製のサドルで大丈夫かと思っていましたが、35年以上経っても現役で使えます。金属並みの耐久性があるとは驚き!

80年代のギブソン純正(日本製)のABR-1と比べてみましょうか。
Dscn8290.jpg
Dscn8293.jpg

よく似ています。スタッド間隔が同じなので互換性があります。
Dscn8291.jpg

ギブソンのブリッジのボトムはアーチになっていますが、トムソンはフラットです。
Dscn8292.jpg

このジャパンビンテージ期のナイロンサドルブリッジはもはや貴重品なので、使わずに保管することにします。






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ナットの溝 [ジャパンビンテージ2]

フレットのすり合わせをすると、当然、フレットと弦の間隔が大きくなります。

なので、ナットの溝も合わせて調整しなければなりませんね。

例によって3弦と4弦の間を押さえて弦と1フレットの間隔を調べてみます。
Dscn8285.jpg
うまく写っていませんが、1から3弦が高過ぎます。でも、これはすり合わせのせいではなく、もともと高かったのだと思われます。

このナットは6弦の溝が欠けているので交換も考えましたが、パーツはなるべくオリジナルでいこうということでそのままにしました。現状で出音に問題はありません。
Dscn8287.jpg

ナット溝を目立てやすりで削って深くしました。
Dscn8346.jpg
この画像でお分かりの通り、各弦の溝が深過ぎます。本来なら、ナットを外してベースのほうを削るべきです。

しかし、今回実際に溝を削ったのは1から3弦だけで、4から6弦はストック状態です。もともとすごく深かったのです。5弦と6弦は低過ぎるくらいです。

なんとなく見た目が悪いので、ナットはあとで交換するかもしれません。



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フレットのすり合わせ [ジャパンビンテージ2]

今日はフレットの調整ですよ。

この作業の前にまずネックをまっすぐにしなければなりません。

なのでトラスロッドが効くかはじめにチェック。
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ナットは5ミリでした。これまで触ったことはないようで、余裕で回りました。

ところで、このロッドカバーですが・・・
Dscn8272.jpg
全然、左右対称でありません。こういういい加減さがB級ギターらしくて微笑ましい?

このネックはもともとほとんど反っていませんでした。

ただし、古いギターなので指板には軽い波うちが見られます。これはフレットの高さ調整で吸収できそうです。

で、さっそくすり合わせを始めます。

全体をフレットレベラーというかこのような専用の板ヤスリで軽く均します。
Dscn8277.jpg
このヤスリは短いので基本的に隣近所のフレットしかレベルを合わせられません。どこか高いところがあるとシーソーみたいになって低いほうをますます削ってしまうので要注意!

削り過ぎないように時々弦を張って、バズの出ている場所をチェックします。
Dscn8273.jpg
4フレットの辺りにバズっている部分あり。これはレベラーやすりで直せますね。

16フレットがなぜか突出しています。
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このような極端なやつは個別に削ってしまいます。
Dscn8275.jpg

マーカーで印をつけて、それが消えるまで削って、弦を張って音を出して・・・・を繰り返します。
Dscn8276.jpg
隣のフレット、時に高音側を削らないように注意してね。

レベルのチェックは30センチのスケールでやっています。
Dscn8278.jpg
ある程度の長さがないと正確なレベルはわかりませんので。

幅広金属のガイドの付いた定規です。
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削ってできた角をサンドペーパーで丸めて、さらにザラツキ感がなくなるまで軽く磨いてすり合わせ終了。
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あとは弾き込めば自然に光ってくるからね。

画像多過ぎなので続きは後日。
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レスポールのようなギター [ジャパンビンテージ2]

これからしばらくトムソンのレスポール風ギターのお手入れをします。
tomson eg380.jpg

実はこのギターの詳細は良くわからんのです。トムソンEG480というのが一番近いと思うのですが・・・当時のカタログを良く見るとトーマスって書いてあるのはご愛嬌?

イージーギターズさんのブログにこれと同じモデルと思われるトムソンが詳しく出ているのでそっちも見てくださいね。ここ

とは言うものの、オイラのものとは仕様がちょっと違うんです。この時代の国産ギターではよくあることで、製造ロットが小さかったんだろうと思います。パーツも有りあわせ的な?

まあ、細かいことは後回しにして、いじり方針を考えましょう。

基本的に、このままでいきます。オリジナル重視です。

試奏したところ、ハイポジの広範囲で音詰まりが発生しています(それ以外は特に問題はない)。

なので、まずはフレットのすりあわせからですね。

明日から始めます。今日はちょいと忙しいもので。
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