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インレイに挑戦-ピースの貼り付け [エピフォンレスポール]

修理したヘッドの強度試験は2週間が経過しました。異常がなさそう(音の狂いで判断)なので作業を再開します。

でもって、この週末はヘッドロゴのインレイを行います。

この前作ったMOPのピースはサイズを若干小さくして、平面を出すためにさらに研磨しました。

厚さは1.5ミリ以下になりました。
MOP front.jpg
ここまで削ると中央左側のほうに汚れが目立ちますね。普通こういう部分は避けて切り出すのですが、今回はあえて残すことにしました。本貝の証明になりますから。で、このブツブツは貝殻に取り込まれていますが、もし、これが遊離した状態だと天然真珠に成長する場合があるんです(うんちく)。

裏側もがっつり削りました。
MOP back.jpg
こちらはブロンズ色です。インレイには向きませんがこれはこれでとてもきれいな色です。

このくらいの厚さになると光を通すようになるんですよ。
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べっこう色です。

次にヘッドの突き板を加工しました。パワーツールはないので彫刻刀でやりました。基本ベニヤなので楽勝です。
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実は写真を撮った後にこの倍くらいの深さまで彫り直しました。ピースが微妙に反っているもんで・・・

ピースを埋め込みました。接着剤はエポキシです。
Dscn5358.jpg
やはり、本貝は貝シートと違い、光沢に深みがあります。

さあ、次回はロゴを入れますよ。

強度試験中 [エピフォンレスポール]

エピフォンレスポールは今週も繋げたヘッドの強度試験中です。

Rimg0004.jpg
テンションをかけて1週間になりますがチューニングが狂うこともないので、おそらくネックは正常なのでしょう。あと1週間様子をみて異常がなければ作業を再開します。

Rimg0012.jpg

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次に控える作業はヘッドのインレイ、塗装、パーツの組み込みとなっています。なかでも塗装が一番大変だと思います。現状ヘッド以外はポリのグロス塗装がされているからです。自分でできるのはラッカーだけなのでその境目をどうしたものかと。ラッカーでは質感が明らかに違いますからね。

しかし、ヘッド折れに関しては、こんなに簡単に直せるものとは思っていませんでした。要は修理痕をどれだけ目立たなく出来るかというのがキモなのでしょう。将来転売を考えているギターの場合、素直に名の通ったショップでリペアすることをお勧めします。




弦を張ったどー! [エピフォンレスポール]

付き板がくっ付いたので今日は予定通り弦を張ります。要するに補修部分の強度試験をはじめるというわけさ。ペグはSONEXのスペアがポン付け出来るはず。
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ほらね。ぴったんこだ。
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次はブリッジだけどスタッドがない。
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そこでホームセンターに売っている普通の4ミリのビスを加工しました。

パーツは面倒なのでトムソンレスポールから弦ごと移植。ナット以外はポン付けOKです。だってトムソンとエピフォンは親戚関係だからね。
Dscn5322.jpg
トムソンのメンテをやろうと思っていたのでちょうど良かった。あとでフレットの擦り合わせをやります。

さあ弦が張れましたよ。恐ろしくてまだフルテンションはかけていません。
Dscn5324.jpg

こんな感じでまったくラフな加工のまま。
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これからノーマルのテンションをかけてみますね。来週まで無事持ち堪えられるかなあ。

またまた圧着中 [エピフォンレスポール]

バルサの下張りができました。
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当て板の痕が付いていますが、これからかなり削らなければならないので気にすることはありません。というよりこういう跡がつくということはヘッドがアーチドトップになっているということですな。

ヘッドを横から見てみましょう。
level.JPG
黒線でレベルを入れてみました。ヘッドの先端とナットベースを結んだ直線にしようというわけです。つまり線から上の部分をすべて削り落とさなければなりません。

今日は機械を使わず、紙やすりとフレットレベラーだけで削りました。差し金を当てて面を確認しながら少しずつ。
Dscn5308.jpg
バルサは柔らかいので加工はとても簡単です。

また横から見てみましょう。赤線が現在の面です。
leveled.jpg
ほぼ直線の面が出たことがおわかりでしょうか?

化粧合板の付き板を貼ってまたまた圧着中。
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クランプとクリップ総動員。なんだか凄いことになっていますね。スタンドに立てると花魁のかんざしのように艶やかですよ。

いよいよ来週は弦を張って強度試験だ。

今日も圧着中 [エピフォンレスポール]

今日はヘッドに2ミリのバルサ板を貼っています。バルサ?ってあのバルサ?
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そうです。間違いなくバルサです。これは付き板ではなく、付き板を貼る前にヘッドの削り過ぎた部分を補修するためのものです。レベルを出すだけだから本当はパテでも良かったんだけど、それじゃおもしろくないし、普通の木材じゃ加工が大変だし。これで付き板にも少しはヘッド補強の意味を持たせようという計画はなしになったな。

しかし、バルサは懐かしいですよ。小学校から模型飛行機(Uコン)にはまっていたオヤジは高校で引退するまでに合計48機のエンジン機を作製しました(1機も現存せず)。だいぶ前に実家に残っていた当時の雑誌をまとめてヤフオクに出したらとんでもない値段で落札されびっくり(中古のギブソンレスポールスタジオが買えるくらいだよ)。

明日はバルサを削っていよいよ付き板を貼りますよ。

問題発生! [エピフォンレスポール]

今日は突き板を貼ってしまおう。と思っていたのですが、問題が発生して作業中断です。

まず突き板を作ったところまでは良かったのです。
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これは化粧合板!いわゆるベニヤ板ではないですか。こんなものギターの修理に使ってはいけませんね。でも、ホームセンターでは4ミリ以下の厚さの一枚板は売っていなかったのです。4ミリのメイプル材を製材するだけの道具はうちにはありません・・・・

嫌な予感が的中。ラワンベニヤって切り口がぐちゃぐちゃになるんですよね。
Dscn5274.jpg
まあ、細かいところはあとから修整するので気にすることはないさ。

お次はヘッド側の加工。今回の突き板は2.7ミリありますから、バインディングの溝の深さを基準に出っ張った1.5ミリのほうを削り取り面を出しました(バインディングは難しいのでやらない予定)。
Dscn5281.jpg
ミニサンダーを使って調子よく削ったまではよかったのですが・・・・

やっちまったあ!これを見てください。ナットのベース部分をサンダーの先端を使って削っていたら、関係ないところも削れてしまった(涙)。
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とにかくトラスロッドが邪魔なんです。こいつがあるおかげで平面にサンダーをかけられなんです。

とりあえず、削れてしまったところはパテで埋めました。
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折れた場所に近いですから本当なら埋め木補強にしないとだめですね。

ここで大問題が発覚!ロッド穴周辺が削れ過ぎているんです。
depression.jpg
ロッドが削れてしまうのでサンダーを左右別々にかけたのが間違いのもと。横から見るとヘッド先端に向かって厚みが増していく、逆テーパーになっていたんです(格好わりーい)。この写真で見ると中央部が緩やかに窪んでいるのがお分かりでしょうか。

この状態で突き板を貼ると板の弾力でヘッドに余計なテンションがかかってしまいます(時間が経てば落ち着くでしょうが)。一度折れたヘッドにそれはまずいでしょう。

ヘッド表面と突き板の間に2ミリくらいの別の薄板を噛ませて面を出し直さなければならないですね。うわーあ、面倒くさいなあ。オヤジやるの?やらないの?

ボリュート? [エピフォンレスポール]

埋め木をしたところはどうなったかというと。
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ミニサンダーでできる範囲で形成が終わりました。軽くボリュートを付けてみましたが、飾りにも補強にもならない中途半端なものになってしまいました。

サイドはこんな感じです。
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反対側。
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角が削れ過ぎて隙間ができています。これはパテを盛ってごまかしましょう。

次回は表側に突き板を張りますよ。

埋め木やってみた [エピフォンレスポール]

夏期休暇消化のため本日は家にいます。で、フレットやすりを本気で探したんです。

無事見つかりましたよ。ちゃんと工具箱に入っていました(工具箱がいくつもあることが問題)。

最近、いろいろなものをなくさないようにしまうんですが、しまった場所をすぐに忘れてしまうんですね。これがいわゆる認知症か?

さっそくヘッド補強の続きとまいりましょう。

フレットレベラーは目詰まりしない構造なので木工でも意外に重宝します。ベランダで汗だくになって削りました。
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見かけだけはうまくいっていますよ。見かけだけ・・

トラスロッドまでしっかり削れてしまった。これってヤバイかも。
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埋め木の加工。ホント久しぶりに糸ノコを使った。ダイソーっぽいけど実は英国製。だからどうした?
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大まかな形に切って、あとはカンナで微調整。現段階ではヘッドの表側と平行になるようにしてあります(クランプ圧着のため)。
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しかし、溝のほうは全然面が出ていません(涙)。あちこちスカスカ。やはり道具がないと正確な面出しは無理だな。

いよいよ接着ですが、面と面の接着には程遠いひどい仕事。タイトボンドは使えないので、エポキシボンドで隙間を埋める形で接着することにしました。
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仕事は海外が多いので、自分用のお土産にはいつもこんなものを買ってきます。このボンドはオーストラリア製の超即乾性ボンドです。

ボンドはたっぷりと塗りました。これで折れたらもう補修はできません。
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クランプで圧着したまま週末まで放置します。さあ、どうなることやら。
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ヘッド裏の補強 [エピフォンレスポール]

今日はヘッドの裏側の補強をやろうと思ったんだけど・・・・・

まずはネット上で修理に関する情報収集。ほんとにたくさんの情報があります。しかし、多くはリペアショップ側の理論であって、我々のようなちょっこし自分でやってみたいレベルの人の参考にはなりません。だって、我々にあるのはやる気だけで道具がないですから。私自身、高価なギターならリペアはもちろんプロに任せますよ。

さて、接着後の状態はこうなっているわけです。木目をみればわかりますが、かなりズレています。
head back pointed.jpg
このように分離してしまったヘッドの接合はプロでも難しいそうです。このような場合、接着前に位置決めを慎重に行い、鉛筆などで目印をつけておくべきでした(これ教訓!)。

ここはプロの真似をして、当て板で補強をやってみます。昨日ホームセンターの銘木コーナーでマホガニー(似)の端材(158円)を買ってあります。とは言っても使える道具はのこぎり、ノミ、小刀、彫刻刀、カッターなどで面を出せるものはないんです。
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オヤジは知恵をしぼりました。のこぎりで所定の深さまで垂直に切り込み、次にその切り込みに向かって斜めにノコをいれていく。これを繰り返せばのこぎりでも溝彫りができるはずである。

どうだい、のこだけでここまでできるんだよ。
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あとは面出し。平ヤスリで削りながら思い出しました。俺いいもの持ってるじゃん!それはフレット均し用のヤスリです。あれならまっ平らにできるぞ!!

しかーーし、あのヤスリ、どこを探しても見つからないんです。マジすか?なくしちゃいましたよ。

今日はこれからサーフボードの修理をしなければならないし、スイトンの準備もしなければならない。スイトン?そうスイトンです。今日は8月15日。我が家では終戦の日には、あの忌まわしい記憶を風化させないようにスイトンを作って家族揃って食すことにしています。これは私が子供の頃からそうであり、今は私が子供に伝えています。

てなわけで、ギターいじりはまた来週。



インレイに挑戦-ピース作り [エピフォンレスポール]

ヘッドはとりあえずくっつきました。でも、これ間違いなく失敗だよ。心配したとおり折れ口どうしがひどくズレている。表はそれほどでもないけど、裏はとてもお見せできません。やり直しはきかないから、もうこのままやっちゃいますよ。何事も経験経験!
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突き板と補強材はこれからホームセンターで調達します。失敗はもう確定したようなものなので材料にお金はかけません。

さて、練習ついでにヘッドのインレイでもやってみるか。もちろん象嵌初挑戦です(あそびでアクセサリー程度のものは作ったことがあります)。

これが今回の材料です。えっ、これが?
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黒真珠がとれるクロチョウガイという大きな二枚貝です。私の本業なので材料はかなり自由に手に入ります。

内側はこうなっています。真珠層が美しい貝です。いわゆるMOP(マザーオブパール)です。
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タヒチ産と書いてありますが、これは光沢があまり良くないパラオ産です。若い頃自分で潜って採集しました。

ピースを作ります。道具は実にシンプル。金ノコだけ。
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ヘッドロゴを1枚板で作る計画なのでなるべく平らな部分を選びます。カットはこの大きさの貝なら大した作業ではありません。
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今回は練習なので小型の貝を使いましたが、質を追求するならもっと殻の厚い大型の貝を使わなければなりません。でも、家にはパワーツールがないもので・・・本当はディスクグラインダーやダイアモンドカッターを使うんですよ。

大まかな形にピースを切り出しました。
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異物を巻き込んだような模様がみられます。普通こういうところは使いません。

裏(貝としては表)はこうなります。殻皮と呼ばれるうろこ状の組織は砥石で削り落としました。
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およそ3ミリの厚さのピースができあがりました。真珠層がもっと厚ければ表面を研磨して完全に面を出すことができます。こいつはちょっと薄すぎますね。
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貝殻の加工方法は目的によって違います。ここではあまり深入りしませんのであしからず。もし、自分でやってみようという方、貝殻の破片や角は非常に鋭利ですので、怪我にはくれぐれも気をつけてください。









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