どうも配線が違うようだ?? [SONEX再生計画]
音の出るギターの状態まで復活したSONEX・・・・
何か違うんだよね。何だこの違和感??
リアピックアップのハムバッキング時のパワーが全然足りないんだ。
で、また、弦を緩めて、ピックガードを外して、、
しばし配線と睨めっこ。
そして分かりました。コイルの位相が恐らく間違っています。
黄色の矢印のように赤線と白線をまとめてありますが、これが原因では?
白線を外して、反対側の青線とまとめました。
これでピックガードをボディーに戻して、アンプにつなげてみると・・・・・
やった爆音復活!コイルの出音をお互いにキャンセルしていたんですね。
これで終わりかと思ったら、程無くして、今度は音そのものが出なくなりました。
おいおいっ、また、ピックガードを外すんかい??
面倒くさいんだよ!もう。いい加減、勘弁してください(涙目のオヤジ)。
音が出ない原因はすぐに判明。先ほど白線を外した際、端子に残した赤線がぷっつりと断線していました。
泥沼にずぶずぶ沈んでいくオヤジであります。
タップスイッチの向きが違うぞ! [SONEX再生計画]
前々回にちらっと触れましたが、タップスイッチの問題です。
音出しテストで、タップが機能していることは確認していました。
左がフロントピックアップ、右がリアピックアップ用です。
ところがフロイントとリアで向きが逆だったのです。
これがどういうことかというと、例えばスイッチを2つとも手前に倒すと片方はハムなのに、もう片方はシングルになるということです。
で、どちらも同じ向きにするために、一番簡単な方法は片方のスイッチを180度廻すことです。
前にも言ったとおり、このミニトグルスイッチはハンダ付けの許容回数を超えてしまっているので、熱を加えることは極力避けたいところです。
そこで、スイッチ周りのスペースが多い、フロントピックアップ側のスイッチを廻すことにしました。
こちら回転前。
こちら回転後。
まあ、これだけのことで直るわけです。
どちらのスイッチもギターを抱えた時に上(手前)がハム、下(向こう)がシングルになりました。
タップが直ったところで、ミニトグルスイッチが1個余ったので、このギターの本来のタップスイッチの穴(アウトプットジャックの脇)を塞いておきました。
こちらは配線されていない、ダミーのスイッチとなります。
それからコントロールノブを付けました。1V2Tはレジェンドのストラトからそのまま転用。いい感じに色焼けてしています。
もう一個はギャランレスポールのレストア用に購入してあったノブが手許にあったので、それを付けました。TONEと表示されていますが、気にしない気にしない。
早い話、あり合わせのものを使っただけなのですが、何となく、理由があって、フロントのボリュームノブだけ変えたようにも見えますね??
これにて配線完了のはずでしたが・・・・・・
ピックガードの装着 [SONEX再生計画]
SONEXの場合、電装はストラトキャスターのようにアッセンブリーでピックガードに乗っかっているので、ボディーへの搭載はとても簡単です。
とはいうものの、
すでに弦を張ってあるギターの場合、話はそう単純ではありません。
私はじゃま臭がりなので、弦を緩めてブリッジのほうを外してしまいます。
弦を外したり巻き直すのをなんとも思わない人は、もちろん外して作業してください。
それから、ピックガードを所定の位置に配置するわけですが、ボディーキャビティーの中に配線一式をうまく格納するのは地味に面倒です。
特にこのボディーのように1980年モデルは弁当箱ザクリではないので、余計に面倒です。
配線を噛んでいないか手の感触で調べています。
しかし、ピックガードそのものがヨレヨレなので、なんだか良く分かりませんね。
全部、収まったところで、ピックガードを一度取り出して、ポットのナットを締めて固定します。
最後にアース線を弦アース用のリグにハンダ付けして・・・
あとはネジ止め、といきたいところで、ピックガードが熱でかなり縮んでいる事実が発覚。
もはや、キャビティーが隠れていませんね。
こちらもちょっと変形しているようです。
こちらは引っ張られてひびが入っています。
ピックガードはプラ板から自作もできますが、オリジナルがこれでは型を起こすことができません。ちなみにアメリカ本国では今でもアフターマーケットパーツとしてSONEX用のピックガードを販売しています。
結局、ねじ穴そのものは合っているので、そのままネジ止めしました。
縮んでしまったピックガードはこのギターの歴史ですから、これでいいのだ。
配線開始! [SONEX再生計画]
本プロジェクトもいよいよ終盤。配線に取り掛かります。
まずはパーツ類を仮配置。ほとんどがもともと付いていたものの再生品か他ギター(レジェンドST)から外したものです。
フロントのボリュームコントロールポットだけは新品です。国産良品ギターファクトリーさんのもので、昨年帰国した際、修理用に買っておきました。
私のやり方では、配線はピックアップ側から攻めていきます。これは音の流れ方そのものなので、配線図が無くても直感的に分かる方法です。
はじめにピックアップのリード線をタップ用のミニトグルスイッチに接続しました。
タップはピックアップごとに独立です。
実はここですでに問題が発生しているんです。
音を出すまで分からなかったんですが・・・・
次にミニトグルからボリュームポットへ接続。
ワイヤーは当時もののアメリカ製無線機から回収したオールドパーツです。身近で使えそうなものを使ったというだけの話です。
お次はボリュームポットからピックアップ切り替えスイッチへ。さらにアウトプットジャックへと接続してゴールに到達!
これでもう音は出るはずですね!
早速アンプに繋いでみます。ピックガードごとひっくり返して弦を弾いて・・・
よしっ、音出しOK!
最後にボリュームコントロールポットからトーンコントロールポットに配線して、アースを廻してできあがり!
コンデンサーはSONEXの純正品です。
これにて配線は終了しました。
と、ならないのが、このブログ。
この先、結構、こじれます。
もう、やることが素人なんだから・・・