ポットの残骸たち

ギャランレスポールはそう簡単には抜け殻になってくれません。



配線を取り除いて、やるだけやった状態がこれです。


ボリュームコントロール用ポットはどちらもシャフトが残っています。トーンコントロール用は1個は外れて、もう1個はシャフトが抜けてカプラーというのか軸受けの筒の部分が残っています。


これがどうして外れないの？っていうくらい普通に見えるでしょ。


こういう状態のポットって見たことないですね。

これでは壊れたミニトグルです（笑）。

こんなことでぐずぐずしていられません。年末までに完成するって始めたはずです。

来週は少々荒っぽいことをやりますからね。にやりっ。

ポットが外れない

ギャランレスポールのレストア作業はいよいよ電装関係に移ります。

配線を今一度見てみましょう。

こんな感じです。

バージン半田のようですので、これがオリジナルの状態だと思われます。

ブリッジ側のピックアップのトーンコントロール用ポットです。珍しいＤカーブですね。

このポットだけナットを廻して外すことができました。

他は全滅です。ナットが空回りして緩めることができません。

うーん、説明が難しいなあ。ナットを廻すとキャビティー内の本体も一緒に回ってしまうといえばいいのかな。

そこで本体を押さえてナット無理に廻すと・・・・

こうなりました。

本体とシャフトが分離して（早い話が壊れて）しまったと言えばいいのか。

いずれにしても空回りするシャフトだけが天板に残ってしまうという最悪の状態となっております。


ボリュームコントロールのほうはというと・・・

ちなみにこちらのポットはＢカーブです。

こちらもシャフトが空回りしてて、

とりあえずカバーを外してなんとかならないか検討中、と言いつつすでに半壊状態。

ポットを外すだけなのに、とんでもなく面倒なことになっています。

さすがに我慢強い私も大声を出して暴れたくなりました。

金のネックプレート

このギターのネックを外すのには本当に苦労しました。モクネジが錆びて完全に固着してしまって。結局、ネックプレートの一部を切断してネジを緩めました。

そんなわけでオリジナルのネックプレートはこんな悲惨なことになっていました。


最悪の場合、3点止めというのもありなので、一応削って使えるようにしておきましたが・・・

当時もののネックプレートはたまにシャンクパーツが出るんですけど、高いの何のって。それにほとんどがクロームめっきだし。

ところがヤフオクで見つけたんですよ！！金のネックプレート！状態良好！

しかも出品者さん、ちゃんと良心的なジャンク価格で譲ってくれました。

ほらねっ！同じ大きさでしょ！


これはアリアプロ２のロゴ入りなんだけど。


いったい、元のギターはなんだったんでしょうね？ストラップピンが付けられるようになっているし。


いづれにしても、ギャランもアリアプロ２も同じ規格だったということがとても興味深いことなのです。

なんせ私の研究しているギブソンSONEXのネックプレートもこの規格なのですから。

ジャックプレートを外した

アウトプットジャックのプレートも金です。

しかし、なんでこんなに錆びちゃったんだろう？？

ネジはもちろん折れてしまったし。


でも珍しく他の3本は回りました。


もう使えそうもないけど、残骸をほじくり出す手間がないというのはうれしいです。

この時代の国産ギターはとても小さなモクネジを使っています。

それにしても何が起こったの？


こりゃひどいねえ。


もはや折れネジ抜きと埋め木はお約束で。


見えないところだから仕上がりは不問。

これでプレート交換の準備は完了！

金のジャックプレートは簡単に見つかりました。

ただし、スペアのほうは皿ネジ用です。純正は丸頭ですので。。完璧を求める方はそのあたりにご注意願います。