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ミント状態のSONEX その4 [SONEX雑感]

今日の個体はイギリスにてリアルタイムで店頭販売されるも売れ残ってしまった個体です。海外では楽器店でしっかり試奏させてくれるためか、これまでこのシリーズで紹介してきた他の極上のミントより多少ヤレた感じがします。

この撮影のためにビニールをはがしたということです。
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ミント個体は資料的な価値があります。今回のSONEXも1981年4月に製造された当時のオリジナル状態と考えられます。しかし、ネックは主に1980年製のDELUXEに限定的に見られるタイプ(カラマズ製?)が付いています。その簡単な見分け方はポジションマークの材質(パーロイドではなく乳白色のプレーン)と12フレットのマークの間隔(狭い)という2点です。

これまで1980年の終わり頃に日本製ネックに入れ替わったとばかり思っていたのですが、そうではなく1981年に入っても初代のネックが使われていたことが分かる貴重な資料というわけです。

このバックの感じがSONEXのオリジナル塗装です。
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SONEXは使っているうちに塗装面に照り(艶)が出てくるんです。これはまだまっさらなマットですね。

ピックアップの周りに注目!こうしてまたビニールの切れ端がしっかりと残っていくのです(笑)。
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今日までに4回ミントのSONEXを紹介していきました。こういう個体が世紀を跨いで残っていること自体、SONEXがいかに一般のギター愛好家に受け入れられなかったかを示すものであります。

なお、ミントという言葉を気軽に使いましたが、このシリーズでは楽器店で在庫になってしまった訳あり個体を選んで紹介しました。

普通にミントとはこの画像のような個体をいいます。
mint sonex.jpg
一度、消費者の手に渡った後に新品同様のままで長期間保管された個体です。こちらならまだかなりの頻度で市場に出てきますよ。




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