SSブログ

トーマスを考える [ネック]

通販ギターの王道トムソンも今なら笑い話ですが、その陰で怪しげなギターがいろいろありましたね。

トーマスもそのひとつです(画像はWe love Tomsonさんより借用)。
thomasTele.jpg
これが出た時はクラス騒然でした。思わず買ってしまったやつも絶対いるはずです。

何でテレキャスター?という感じでした。どちらかというとフォーク系のシャイなユーザーをターゲット(餌食)にしたのかもしれません。当時は吉田拓郎さんが全盛期でよくテレキャスを弾いていましたから。

ところでなぜここでトーマスが出てくるのかというと、国産オールドのネックをいろいろ調べていくうちにSONEXネックとの類似点が見えてきたからです。それは後々説明するとして・・・

トーマスというとトムソンと抱き合わせで広告が出ていたのでなんとなく姉妹品のような感じがします。しかし、実際は非常に短命でテレキャスター以外が販売されたのは1976年から1977年にかけてのわずか2年間だけなのです!

しかも、機種の充実していたトムソンに比べて貧相なラインナップでした。しかもしかも、そこそこのコピーをしていたトムソンに対してかなりのビザールでした。ギター初心者の我々でも「トーマスはなんかアブナイ」と直感でわかるくらい個性的でした。結果的にはトムソンを買わせるための比較広告でしかなかったような。


さて、これが問題の1976年製のトーマスレスポールです(画像はWe love Tomsonさんより借用)。
AD76.jpg
レスポールを意識しつつもなんとなく可笑しい。どちらかというとSONEXに似ている?

それでそのネックなのですが、こんなヘッド周りです。
ThomasLP76.jpg
私がトムソンデビューしたTV650というレスポールジュニアのコピーとそっくりなのです。0フレットのあるトムソンギターは私の知る限りそのジュニアだけです。私のジュニアはその後見てきた木曽鈴木製トムソンに比べてとても丁寧に作られていました。この機種だけはモズライトモデルを作り慣れた別の工場で作られたのではないでしょうか??

私は1976年製トムソン・トーマスはグヤトーンと何らかの関係があると睨んでいます。

トーマスのレスポールも1977年製では0フレットがなくなります。
ThomasLP77.jpg

そしてヘッド裏です。
ThimasLP77back.jpg
3連ペグに思わず目が行ってしまいますね。しかし、注目して欲しいのはボリュートがあることなのです。

国産で安ギターにもボリュート加工していたのは・・・・テスコ!?一部トムソンギターはテスコ製ですのでこれはあり得る話です。

で、GIBSON SONEXのネック(マホガニーのほう)を作っていたのはどこかという問題に戻りますと、テスコに関連していた町工場だとおもしろいなあと思うのです。

しかし、こういうことは、今となっては実際にギター製造に関わっていた方から聞く以外に方法はないので無責任に妄想を膨らますのは止めておきます。

トーマス・トムソン(誰かの名前みたいだ)もここだけの話ということで。






nice!(12)  コメント(0) 

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。