SONEXの製造時期(2016年改訂版) [製造時期]
本日はSONEXの製造時期について考察します(超マニアックな内容です)。現在の総サンプル数は755個体ですので結構実際に近いところでお話ができると思います。
SONEXのデビューは1980年です。新生ギブソン入魂の新モデルとして華々しくデビューしました。最初にDELUXE(DXJP)、続いてCUSTOM(CM80)の2タイプがリリースされ、少し遅れてSTANDARDが加わり3タイプが揃いました。CUSTOM(CM80)は同年12月まで製造されたようです。そして12月にはSTANDARDが廃盤となり、仕様はそのままにCUSTOM(CM81)として製造されるようになりました。
1981年は当初DELUXE(DXJP)とCUSTOM(CM81)の2タイプでしたが、7月頃にARTISTが投入され3タイプとなりました。CUSTOMは1981年の最後まで(実際は1982年の1月まで)製造されたようです。
1982年はDELUXEとARTISTの2タイプとなりましたが、ARTAISTは1982年の9月頃で姿を消しました。このARTISTモデルは継続的に製造されたのではなく、1981年の夏(ART81)と1982年の夏(ART82)の2回だけの限定生産だったのではないかと考えています。1982年はまたベーシックのDELUXEがモデルチェンジを行いました。私はモデルチェンジ前のものをDXJP、後のものをDXUSAと呼んで区別しています。DXUSAが出た時にSonexロゴの個体が短期間製造されました。1982年の後期から生産終了までSONEXはDELUXE(DXUSA)のみになります。
ではSONEXは実際いつまで製造されたのでしょうか?
ギブソンの1984年版カタログにはまだDELUXEが出ています。1983年製DELUXEは未だにデッドストックが見つかるほど生産過剰だった(売れなかった)と思われますので、1984年に販売されたDELUXEは1983年製造分の在庫だと考えていました。ところが、以前このブログでネタにしたように1984年3月29日(または30日)製造のDELUXEを2本発見してしまったんです。
これがUKのEbayで見つけた最終型のSONEX-180 DELUXEです(今回新たに画像も入手しました)。
トラスロッドカバーは非純正のようです。
同じくヘッド裏です。
こちらはアメリカのEbay で見つけた別の個体のヘッドストック。
同じくヘッド裏
SONEXのペグは1983年末までシャーラーのギブソンロゴ入りが標準でボタンは四角でした。しかし、上の最終型はどちらも同じグローバーが付いているので、これが標準仕様だと思われます。
もしそうだとするとこれは新しい発見です。長いこと放置しているホームページの記載内容を変更しないといけません。しかし、So-netのホームページは海外からは操作できないのです(ブログのみ可能)。次回の休暇帰国の時に忘れずやらなきゃ。
これまでのサンプリング結果(2008年5月~2016年3月末現在)をまとめるとSONEXの製造時期は以下のようになります。もちろんまだ確定したわけではありませんのでこのデータの無断転用はご遠慮願います。
DELUXE (DXJP) 1980年1月~1982年6月 (サンプル数:355)
DELUXE (DXUSA) 1982年5月~1984年3月 (サンプル数:170)
DELUXE (SONEX LOGO) 1982年6月~1982年7月 (サンプル数:16)
STANDARD 1980年6月~1980年12月 (サンプル数:40)
CUSTOM (CM80) 1980年3月~1980年12月 (サンプル数:55)
CUSTOM (CM81) 1980年12月~1982年1月 (サンプル数:119)
ARTIST (ART81) 1981年7月~1981年10月 (サンプル数:10)
ARTIST (ART82) 1982年6月~1982年9月 (サンプル数: 6)
よしっ!およその動向が掴めてきたぞ!だからどうということはないのですがね(笑)。
SONEXのデビューは1980年です。新生ギブソン入魂の新モデルとして華々しくデビューしました。最初にDELUXE(DXJP)、続いてCUSTOM(CM80)の2タイプがリリースされ、少し遅れてSTANDARDが加わり3タイプが揃いました。CUSTOM(CM80)は同年12月まで製造されたようです。そして12月にはSTANDARDが廃盤となり、仕様はそのままにCUSTOM(CM81)として製造されるようになりました。
1981年は当初DELUXE(DXJP)とCUSTOM(CM81)の2タイプでしたが、7月頃にARTISTが投入され3タイプとなりました。CUSTOMは1981年の最後まで(実際は1982年の1月まで)製造されたようです。
1982年はDELUXEとARTISTの2タイプとなりましたが、ARTAISTは1982年の9月頃で姿を消しました。このARTISTモデルは継続的に製造されたのではなく、1981年の夏(ART81)と1982年の夏(ART82)の2回だけの限定生産だったのではないかと考えています。1982年はまたベーシックのDELUXEがモデルチェンジを行いました。私はモデルチェンジ前のものをDXJP、後のものをDXUSAと呼んで区別しています。DXUSAが出た時にSonexロゴの個体が短期間製造されました。1982年の後期から生産終了までSONEXはDELUXE(DXUSA)のみになります。
ではSONEXは実際いつまで製造されたのでしょうか?
ギブソンの1984年版カタログにはまだDELUXEが出ています。1983年製DELUXEは未だにデッドストックが見つかるほど生産過剰だった(売れなかった)と思われますので、1984年に販売されたDELUXEは1983年製造分の在庫だと考えていました。ところが、以前このブログでネタにしたように1984年3月29日(または30日)製造のDELUXEを2本発見してしまったんです。
これがUKのEbayで見つけた最終型のSONEX-180 DELUXEです(今回新たに画像も入手しました)。
トラスロッドカバーは非純正のようです。
同じくヘッド裏です。
こちらはアメリカのEbay で見つけた別の個体のヘッドストック。
同じくヘッド裏
SONEXのペグは1983年末までシャーラーのギブソンロゴ入りが標準でボタンは四角でした。しかし、上の最終型はどちらも同じグローバーが付いているので、これが標準仕様だと思われます。
もしそうだとするとこれは新しい発見です。長いこと放置しているホームページの記載内容を変更しないといけません。しかし、So-netのホームページは海外からは操作できないのです(ブログのみ可能)。次回の休暇帰国の時に忘れずやらなきゃ。
これまでのサンプリング結果(2008年5月~2016年3月末現在)をまとめるとSONEXの製造時期は以下のようになります。もちろんまだ確定したわけではありませんのでこのデータの無断転用はご遠慮願います。
DELUXE (DXJP) 1980年1月~1982年6月 (サンプル数:355)
DELUXE (DXUSA) 1982年5月~1984年3月 (サンプル数:170)
DELUXE (SONEX LOGO) 1982年6月~1982年7月 (サンプル数:16)
STANDARD 1980年6月~1980年12月 (サンプル数:40)
CUSTOM (CM80) 1980年3月~1980年12月 (サンプル数:55)
CUSTOM (CM81) 1980年12月~1982年1月 (サンプル数:119)
ARTIST (ART81) 1981年7月~1981年10月 (サンプル数:10)
ARTIST (ART82) 1982年6月~1982年9月 (サンプル数: 6)
よしっ!およその動向が掴めてきたぞ!だからどうということはないのですがね(笑)。
2016-04-02 09:50
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