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SONEX Artist 1981 [レアギブソン]

今日のお題はSONEX Artist です。
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SONEX Artist もレアギブソンには違いありませんが、前回のGCC-700のような幻クラスのギターではありません。一応、カタログにありますし、それなりに認知されていると思います。ただし、流通量が少なく簡単に入手できないのでレアギターでくくることはできますね。このギターに関してはカタログで緒元がわかりますのでここではその他の情報(単なる無駄知識)を少々書かせていただきます。

この個体は私のコレクションでした。1981年製のシルバーです。SONEX Artist はGGC-700と同じく1981年から82年の1年間だけリリースされています。そしてその81年モデルと82年モデルでは仕様が若干違います(そこまで知りたい方はコメントからお問い合わせ願います)。
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9年くらい前でしたか、ヤフオクでSONEXを検索したらこいつが出てきて。SONEXって滅多に出ないうえ、噂でしか聞いたことの無いArtistモデルということで予算上限無しのハードな入札を繰り返して無事ゲット!出品者が県内の方だったので、発送が待ちきれずに自分で取りに行ってしまいました。昔のヤフオクでは落札後の直接手渡しを通じて結構知り合いができたものですが・・・・今はなんか味気ないですね。

このブログのどこかでも書いたように思いますが、SONEXのシルバー個体は30年の時を経て今ほとんどが変色しています。私のArtistもこれが本当にシルバーだったのか?と疑ってしまうくらいきれいにゴールドに変身していました。
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どう見たって金のギターですよね?!
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で、ここの読者の皆さんは色よりもたくさん並んだミニトグルのほうに関心が行っていると思います。

裏から見るとL字型の大きなカバーがあって、中には何やら複雑な基板がセットされています。
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この回路はあのMOOG社製だということで、シンセとかエフェクターを想像される方も多いと思いますが、そういうものではありません(なんと無責任な表現)。私のArtistは電池を入れると何かしら反応しているのですが、それほど劇的なものではなく、どうもイコライザーくさいなと思います。何かトラブっているのかもしれないけれど、何しろ古いもので正常な状態がわからないのです。

これについてもっと知りたければネットでいろいろ分ると思いますよ。なにしろ、アーチストモデルはRDやファイアーバード、レスポールにES335、SGなどに設定された由緒正しき上級モデルですから。それがなんでまたSONEXにまで設定されたのか理解に苦しみますよね。やはりあの樹脂ボディー(レゾンウッド)は音響的に成功しており、ギブソン社としても高級機を出してみようという気になったのかもしれません。しかし、この説には無理があります。この回路は前出のGK-55にまで搭載されていますから。もしかするとこの基板まで工場の在庫処分の対象になったのかも??

で、最後にSONEX Artistのネックなのですが。この指板は真っ黒でエボニーっぽいのですが、実物は黒過ぎて何か不自然なんです。木材についてもっと詳しくなりたいとつくづく思います。
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このフレット、超ローダウンのフレットレスワンダーではないかと思うのです。カタログでは特に触れられていませんが、これは大事なポイントです。このギターでロックやブルーズをやろうとすると問題があります。チョーキングが非常にやりづらいのです。一方で音の狂いが少なく運指が楽ですからジャズ向けのギターなんでしょうね。

このギターも焼失しました。合掌。




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