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ウミガメピックを作ってみた3 [オーガニックピック]

迷走中のシリーズ最終回です。

どのようにピックを研磨しているかなどという画像は今更アップしません。私はペーパーが荒いうちは直線に磨き、仕上げに近づいたら円で磨いています。

今回使った耐水ペーパーは6枚で、左から#120、#240、#400、#800、#1200、#1500です。ほんとは#2000まで上げたいんですけど、こちらには売っていないので。
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下にピックが並んでいますが、両サイドの2枚づつが研磨するピックです。中右の白いのがテンプレート、中左の黒いのが前回のブログで試し磨きが終わったピックです。

研磨途中のピックを見るとどんどん薄くなっていくのが分りますね。
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左が素材、中が研磨途中、右が研磨終了です。アオウミガメの鱗甲は基本的に柔らかい素材ですのでどんどん削れてしまいます。この感じは本ベッコウとはかなり違います。

研磨が終わった4枚ですが・・・
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みんなどこかに小さなクラックが入っています。これでは確かに商品にはなりませんね(笑)。運悪くクラックが角に来るともう三角ピックにはなりません。そんなときは使えるところを頂点としたティアドロップにリメイクです。

最後はコンパウンド入りのワックスでツヤ出しをして完成です。ここでもやはりベッコウのようなツルピカには仕上がりません(ピックとして使えるだけの厚みを確保した場合の話ですが)。

できあがったアオウミガメピックは二つと同じものがありません。では作品集をどうぞ。
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とりあえず、全部音出しOKです。深夜の部屋弾き専用のサイレントピックです(笑)。

まだ切り出した素材がだいぶ残っていますが、オヤジはちょっと飽きてきました。そんなにピックは要らないので。気が向いたらまた磨きます。

それより、今回はティアドロップ型もたくさん切り出しているのですが、テンプレートに使った市販ピックを無くしてしまいました。さあ、どうしたものか?ティアドロップには厚いものがたくさんあり、三角よりいいピックができそうです。

これなんか3色のブチでとても個性的ですよ。
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そこで結論ですが、使い物にならないと言われてきたアオウミガメの鱗甲も、ギターピックとしてなら使えることは間違いないです。ただし、歩留まりは大変悪く、実用になるピックは大きな鱗甲から数枚しか取れません。それでも、今まで捨てられていた素材ですから数枚だけでも使ってやるべきではないでしょうか。

こんな記事を書いても皆さんには直接関係ないように思われるかもしれませんが、実はアオウミガメやタイマイは本州沿岸にも結構漂着(死着)しているんです。関東地方の海岸でベッコウを偶然拾うこともアリなんですよ。何かしら利用してあげて彼女らを成仏させてやろうじゃありませんか??






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