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こ [MAVIS]

メイビスは毎日ちょこちょこいじっていましたが画像が少なくうまく編集できません(汗)。

えーっと、次はネックを外してフレットエンドを修正したんだっけ?

ネックポケットはこういう感じでした。
Dscn9754.jpg
これをどう感じるか人それぞれでしょうが、国産オールドを含めボルトオンの安ギターをたくさん見てきたオヤジの目には、まともに見えるんですが・・・低グレードのトムソンなんてひどいですからねえ。

フレットエンド処理はやすりでシコシコやって約2時間かかりました。
Dscn9764.jpg
それでも角を落としただけです。どこぞの工房のように丸く仕上げたりはしません。

さて、このネックですが、あくまでもオイラの想像ですが、まえにいじったバスカーズのストラトと同じ頃同じ工場で作られたのでは?と思い当たるふしがあります。ひょっとするとロットによってはフォトジェニックもバスカーズもメイビスも中身は同じで違うのはロゴだけということがあったのでは??

話が逸れました。ネックを仕込み直します。最近、必ずやっているのが、ボディのねじ穴の拡張です。
Dscn9769.jpg
スクリューがボディーに直接効かないようにすると、ネックをしっかり固定できるようになります。

ネック装着前にポケット底面のレベルを出して、シムを噛ませました。このシムはもともとありませんでしたが何故入れたかは後で説明します。
Dscn9773.jpg
いきなりスクリューは締め込まずネックは仮止めにしておきます。

例によって1弦と6弦を張ってセンター出しをします。
Dscn9774.jpg
位置が決まったところでスクリューを締め込みネックをしっかり固定します。

で、ブリッジを見てください。イモねじの頭がひっこんでいるでしょう?
Dscn9782.jpg
ネックの仕込み角が変わったからです。うーん、イモねじ問題はあっけなく解決してしまった。

実はこのイモねじ、ずいぶん手こずったんです。問題は出っ張ったイモねじのねじ山のバリが鋭く、痛くて危ないということだったわけですが、一番簡単な解決法は短いイモねじに交換することですよね。でも、パーツ交換には結構お金がかかるんです。で、オヤジがやったのはねじ一本ずつヤスリでバリ取りをする方法。これがうまくいきませんでした。2時間ほどかけて削ったにもかかわらず、ミュートするとやっぱり手は痛いのです。次に考えたのが、ねじを切断してしまうこと。しかし、イモねじは振動伝達の重要パーツですのでインチキは止めました。切った後の先端の処理が大変そうだから。で、最後に思いついたのが、ネックの仕込み角の変更。シム一枚でイモねじが引っ込んでしまった。あー、無駄な作業をしてしまったわい。

後は、弦の触れる部分で角の立っているところはすべて削りました。
string guide.jpg
ストリングガイドの工作もひどいもんでした。

最後に弦溝にチタングリスを塗り弦を張って、弦高オクターブ調整で作業終了。
mavis.jpg
試奏してみると・・・・激鳴り!なんていうことはありません。本体の生鳴りはあくまで安いギターのそれです。しかし、アンプを通すと・・・悪くないです。

出音のチェックは数日後というのが鉄則ですが、とりあえず、一晩経った時点で特に音は狂っていません。安定しています。言うまでもありませんが、とても弾きやすくなっています(これが当たり前)。今回、電装系はいっさい触っていませんが、こちらは特に不具合はありません。この状態ならギター初心者の皆さんに自信を持ってお勧めできます。

しかし、オイラがやった作業をショップに頼んだら、いくら工賃を払えばいいのでしょう?こういう不完全なギターが大手楽器店の店頭に大量に並んでいるというのは心痛む風景です。
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