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弦アース [ジャパンビンテージ2]

今はこれ1本しか弾いていないというくらいお気に入りのトムソンソリアコレスポールですが、

弦アースが落ちていないので、こんな応急処置をしていました。
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今日はこれを直そうというわけです。いくらなんでもこれはないからね。

実は面倒だからバックパネルも開けていなかったのですが、
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やっぱアース線が切れていました!

このケーブルはテールピースのアンカーにつながっていますから、修理をするにはアンカーを抜かなければなりません。

アンカー抜きは例のセットでちょちょいのちょいで・・・とはいきませんでした。
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いつも使っている4センチのボルトでは短くて届きませんでした。

なぜならば、トムソン純正アンカーのねじ山はすごく奥のほうに切ってあるのです。
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急遽、スリーブを工作しました。材料は例によってかまぼこ板です。
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うちはそんなにかまぼこばかり食べているわけじゃないんですけどね。

かまぼこ板だとトップ材より柔らかいのでマットなしでも大丈夫そうです。
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スリーブが薄くなった分、ボルトが長くなるのでナットを入れて調整しています。

アンカーは難なく抜けました。そして、切れたケーブルはどうなっていたかというと
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先っぽは穴の底にこのように丸めてセットしてありました。かなり腐食していますね。

オリジナルのアース線は残りの長さが十分あるのでそのまま使いました。
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このくらい引張っておけばアンカーと十分接触すると思います。

キャビティー側から見るとこうなっています。
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このギターはキャビティーが小さくて作業がたいへんですが、アンカーの穴のほうからライトで照らすとアース線の穴はすぐに見つかりますよ。

で、いよいよアンカーを打ち込むわけですが、もともと付いてたやつはかなり腐食していました。
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このギターはオリジナル重視なのでパーツはそのまま使いますが、さすがにサビだけは落としました。
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きちんとアースが落ちないとまずいんでね。

ここでまたかまぼこ板の登場です!アンカーの当て木にして、ハンマーで打ち込んでいきます。
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うまく入りました。
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塗装に小さなクラックが2本入ってしまいましたが、これはアンカーを抜く時にできたものです。

アースがちゃんと落ちているか導通テストをします。
Dscn8594.jpg

これにて弦アースの修理は完了。
Dscn8598.jpg

これでこのトムソンレスポールはレストア終了ということにします。

本当はまだトーンの目盛りが逆のままなんだけど、ポットのハンダ痕をみる限り配線を変えたとは考えにくいので。オリジナルで逆というのもトムソンならありかな?





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