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赤いムスタングのレビュー1 [ムスタング]

赤ムスはフレットの調整が終わって、あとは特別悪いところも無く、メンテは終了。
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嘘みたいな値段でフルオリジナルの赤ムスが手に入ってしまった。

このギターは誰の目にもF社のムスタングのコピーだとわかる代物です。しかし、それがこのギターの評価を著しく下げる結果となっています。普通、コピーは本物と比較されますから。でも、全然別物だってば。

でもって、今日はトムソンカスタムショップ的にレビューでもしてみようかね。

はじめに断っておくけど、シリアスなギターリストの皆さんには何の参考にもなりませんから。それにアマチュアギター評論家の方も速やかにご退場願います。ここは、広い心でほのぼのと安ギターを愛でるブログですので。

では、さっそく上の方から見ていきましょう。

まず、ヘッド。弦がナットで折れ曲がってペグに繋がっているのはご愛嬌。
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貼り耳が大きく、いわゆるでかヘッドですね。これでトムソンを笑いものにする人がいますが、ギター製作上、ごく当たり前の工法です。そういう人はギブソンのギターのヘッドから塗装を剥いでごらんなさいっ!

裏っ側は、6連オープンバックのペグです。今回、オヤジが深く反省させられたのはこのペグ。人には物の判断をするのは自分自身だと言っておきながら、まだ、ものごとをステレオタイプで見ていました。いわく「トムソンには安いペグが付いているので音がすぐに狂う」
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このペグ、はっきり言ってカッコ悪いですよね。60年代のビザールっぽくて。でも、実際のところ、調律は安定しているし(狂うとしたらペグだけの問題ではありませんよね)、むしろ、ヘッドに対して重量バランスがいいくらいです。実用上なんの支障もありません。そういう目で見ると今度はカッコよく見えてくるから不思議なもんです。

お次はネック。
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フレットに問題があったのは先週報告済みです。ネックについてはかなり心配していましたが、杞憂でした。

真っ直ぐです(というか軽い逆反り)。トラスロッドはいじっていません。
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低すぎる弦は気持ちが悪いので、少し高めにセットしています。

当時の安ギターのなかではよくできたほうだな。
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ただし、仕上げには不満があります。クリア塗装がとても雑です。ネックは直接ギターに触れる場所なので少々気になるところです。こいつはストック状態のトムソンを知る上で、資料的価値があるのであえて修正はいたしませんが・・・

ぐぐっと下がってブリッジまでいきましょう。

このブリッジ一体型トレモロユニットですけど・・・・これも基本は60年代のテスコあたりの余りパーツを流用したようですね。
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このボルトのようなブリッジも潔いと言うか。ギブソンのTOMに馴れきったオヤジにはとても我慢がならない部分のはずが・・・・驚いたことにちゃんとチューニングできるんです。オクターブも実用上問題ない範囲で合っています。

ただし、トレモロアームを使ったら、そりゃあ、目も当てられない事態になりますよ。だから、アームは外してあります。ボクは恐ろしいので使いませーん。

ブリッジを横から見ると
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これ以上弦高を下げるとスタッドのボルトが出っ張りすぎて、手がぶつかると痛い!要改善!

今日の最後はトムソンらしい景色をどうぞ。
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ブリッジサドルからテールピースの穴まで、弦がしっかり折れ曲がっていますね。まともなギターだとペグからテールピースまで一直線だもんなあ。

サドルがぎりぎりまで左にオフセットされています。これが横可動式サドルでなかったら・・・・ネックに弦が乗りません。トムソンさん、はじめからそこまで読んでいたのか??




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