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あれっ、このネック! [オーバーホール]

今日から GIBSON SONEX-180 CUSTOM こいつのオーバーホール(分解整備)をはじめまーす。このブログの読者の皆さんはもうご存知の通り、オヤジはいつも脱線しながらのちょこちょこ作業ですので。実際、いつまでかかることやら・・・

それはそうと今日はちょっと興奮しています。理由は後ほど説明します。

まずは、現状、どうなっているのか、といいますと。弦を取り外して全体を軽く(中性洗剤で)クリーニングした状態です。見ず知らずのアメリカ人の手垢がしみこんでいますんでね。
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ブリッジとテールピースはすでに取り外して油漬けで保管してあります。

今日の作業はネックの取り外しです。ボディーから外す前にネック全体の様子を観察しておきます。
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軽い順反りですね。ロッド調整も要らないくらいです。

塗装は黄ばみガひどい以外に問題ありません。この時代の白いSONEXにはマットフィニッシュ仕様とグロスフィニッシュ仕様がありますが、こいつはマットです。それが握り部分だけピカピカになっています。キズや打痕も特に目立つものはありませんでした。
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ただし、材の接合面(このネックはマホガニーメイプル3ピースです)のスジが見えています。クラックにはなっていないので一安心(だと思う)。

指板は全体的には合格レベルです。これはどうもあとから染めてあるみたいですね。フレットには変な癖はついていないようです。
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手垢がくっきりしているのは、レモンオイルで繰り返し拭けばなんとかなるかな?染めだとまずいんですけどね。

しかーーし、問題発覚。弦による押しキズとちょっと深い傷が一本。
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フレットのところのキズは、なんと言いますか、切り傷のような感じ。フレットそのものも傷ついていますよ。なんで、こんなことになるのか??
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プロなら切り粉に接着材を混ぜて修復するんだろうなあ。オヤジにはちょっと無理かも。取りあえず黒檀の木っ端を探しています。どこかに仏壇捨ててないかな?

裏っ側に移って、ネックプレートも調べます。ボルトオンギターの場合、ネックが外された形跡が無いか調べておきます(仕込み角が変わっていることがあるので)。木ネジの頭は荒れていないので、ストック状態でしょう。
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モクネジは意外に緩かったです。再セットの時には軽く詰め物したほうがいいかも。で、SONEXの場合、塗装が乾燥する前にネックを取り付けるので、ほとんど例外なくネッププレートは貼りついています。これもそうでした。
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塗装が痛むので無理に剥がさないほうがいいですよ。

はいっ、デタッチしました。
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このネックは装着前に塗装が終わっていますね。さすがにCUSTOMだ。脇の穴は塗装時の吊るし用だと思うんだけど、実はよくわからないんです。
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さあ、ネックも外れたし、どんどん行きますよ。ペグを外してっと。
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トラスロッドカバーも外して・・・・

うっ、うっ、嘘だろう!ギブソン仕様のインチのトラスロッドが入っている!
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3穴ロッドカバーのネック、通称ジャパンネック(by いじりオヤジ)は、これじゃないでしょ!ミリの穴つきナットでしょうが!ヘッド裏にはしっかりボリュートもあるし・・・
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オヤジがちょっと興奮したのはこの事実。くそっ、ホームページの訂正しないと。これは単なる例外なのか?って、皆さん、はあっ?って感じでしょうね。

とにかく今日の作業はこれで終わり。ヘッドは保護のため靴下履かせてます。こいつ、珍しく角が無傷で残っているしね。 
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パーツ類もきちんと区別して保管しておきます。ペグは袋に入れて油漬けにしてあります。
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続きは明日ね。





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